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Home 相談員のコラム 相談員コラム…シェアハウス考④ 今時のシェアハウス暮らし

PostHeaderIcon 相談員コラム…シェアハウス考④ 今時のシェアハウス暮らし

 最後に、最近のシェアハウス事情をご紹介しよう。今年の春、前述のSの娘がシェアハウスで暮らしているというのを聞き、お願いして見学させてもらった。

 インターネットで「シェアハウス」と検索すると、扱う不動産屋さんが沢山見つかる。条件や物件も明示されているし、敷金礼金がないものもある。必要最低の家具、テレビ、冷蔵庫、エアコン、電子レンジ、洗濯機などが共用部にあり、それぞれにプライベートなスペースが確保されている。共同生活の心得なんかも丁寧に書いてあってハードルが低い感じだ。実際、こうした利便性から短期滞在にも向くようで「ゲストハウス」とも呼ばれる。

 Sの娘もこうしたサイトで探したそうだ。そのシェアハウスは、東京の若者に人気の駅から徒歩10分ほどで、緑の豊かな静かな住宅地のごく平凡な一戸建てであった。キッチンやリビング、風呂などは住人全員で共有し、部屋は1Fに個室1つ、2Fに2人で共有する部屋と4人(2段ベット2つ)で使う広い部屋があるという造りで、トイレは各階にある。食堂には椅子とテーブル、リビングにはソファや大きなテレビがあり、共用のパソコン、プリンタもある。シェアハウスのための改築等は特別しないで、本当に知り合いの家庭にきたようだ。

 彼女は2段ベッドの1段に住んでいたが、私物の置き場はあまりないものの、リビングもつかえるので不便はないといっていた。女性専用で年齢も近く、掃除は当番制、異性のお泊まりは禁止、歓送迎会ありで、つかず離れず寮生活のような感じだ。食堂のホワイトボードに「○○借りました。必ず返すゴメン!」とか書いてあったりしてほほえましい。管理人さんが時々きてあれこれ調整してくれるし、少し前にはメキシコからの短期滞在者もいたそうだ。意外と学生さんが少なくて、働いている人がほとんどとのこと。確かに、就職しても手取り収入の少ない若い女の人には、手軽に安く住めるシェアハウスは助かる住まいだろう。業者さんの仲介なので、出入りは自由だし、持ち物が少なく引っ越しも簡単だ。なにより、ほんわかと共同生活の楽しさがある。同じ単身者の都会暮らしでも、ネットカフェなんかに寝泊まりする寒々しい光景とは雲泥の差だ。

 少し前には、小さいときから個室を与えられた今時の若者は、風呂屋さんすらいやがり、ワンルームでなければ無理だと言われていた。ところがどっこい、他人と物を共用して暮らせるどころか、外人さんと一緒に暮らすという、めったにできない体験まで平気でできる。若いから「こんなもんか」と思えば、あれこれ考えず意外とすんなりと受け入れられるようだ。若いうちのシェアハウス暮らしは結構、貴重な経験だと思う。

 話は変わるが、年取ってから施設入居するとき、大きなハードルは「他人と暮らせるか」だ。実際、今の高齢者は寮生活でも体験していないかぎり、ほとんど家族と一緒か一人暮らしで、他人と暮らした経験がない。自分の経験の中でしか考えられず「今さら他の人とくらせるだろうか」と不安になるのも無理はない。もし、若い頃にちょっとでもこんな経験があれば案外もっと気楽になれるのにと思う。

 今のシェアハウスは、上記のような業者さん主導であれ、自前であれ、若者中心に確実に増えつつある。身近な人でもぽちぽちシェアハウスに住んでいる人が現われているので、日曜日に冷たいビールでも持って遊びに行ったらどうだろう。実際に見学すると、ドラマに出てくるようなおしゃれな家でワイン飲みながらトランプとはいかないかもしれないが、もっと地に足が付いていてシェアハウス暮らしの日常が良くわかる。

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