イラスト:鈴木ハルナ


オンリーワン同好会

相談員長野が運営委員として参加するオンリーワン同好会(ボードゲーム、ソリティア)です。 よかったらのぞいてください。

Amazon販売サイト

Amazonでボードゲーム“ソリティア”を販売しています。

YAHOO! ショッピング シグネット制作部

YAHOO! ショッピングでボードゲーム“ソリティア”を販売しています。

老後の住まい

画像をクリックするとアマゾンの紹介ページへ飛びます。

中高年のダイエット

画像をクリックするとアマゾンの紹介ページへ飛びます。


Home 相談員のコラム 相談員コラム…大卒就職率60.8%の衝撃

PostHeaderIcon 相談員コラム…大卒就職率60.8%の衝撃

 学校基本調査によれば今春の4年生大学卒業生の就職率が前年より7.6ポイント下がって60.8%になった(8月6日付 朝日新聞)。「えっ! 確か91%超していたよね。」と思ったら、分母が違っていた。就職希望者のうち就職出来たのが91.8%(5月発表)で、今回の調査は卒業生(54.1万人)のうち就職出来た人の数(32.9万人)だそうだ。じゃあ就職出来なかった人はどうするのかというと大学院などへの進学が13.4%、アルバイトなどが3.6%で、就職も進学もしない人が16.1%(8.7万人)となっている。なお、同じ日の日経では「就職・進学せず28%増」という見出しになっていた。

 統計の分析というのは全く恣意的だなと思う。「大学出たら就職するでしょ」という親世代から見ると「就職希望者」=「卒業予定者」ということになる。でも事情は違っているらしい。この調査は10月から2ヶ月おきに抽出調査するのだが、あくまでその時点での「就職希望者」で、早い段階から今年は無理とあきらめたり、就職活動したものの卒業間近でも就職出来なかったり、就職できても希望の所でなかったりして就職をあきらめた人が次々「就職希望者」から落ちていく。だから分母が減る分、就職率は高くなる。また就職しないで卒業していく人たちだけでなく、既卒だと就職活動がしにくいので卒業単位があっても留年したり、研究生として残ったりするらしい。大学もそんな学生に気の毒だからと学費をまけているそうだ。

 つまり、そんな卒業を遅らせた人も含めると60.8%の数字はもっと少なくなる。10人のうち5人か6人しか就職出来ないという恐ろしい数字となる。せっせと学資保険を積立て子供を大学にやった親はもちろん、来年の見通しもなく、もう一年就活しなければならない学生や元学生はどうすればいいんだという気持ちだろう。

 もちろん不況のせいもあるが、原因はもっと根本的な事かもしれない。1994年には30.1%だった大学進学率が2009年には50.2%となった。今や2人に1人が大学に行くのだ。少子化なので数の上でそのまま20%増にはならないが、椅子取りゲームの椅子は増えないのに、ゲーム参加者が増えたために就職率が下がっていると思われる。新卒一括採用という硬直した採用側の問題もあるが、「大学出たらホワイトカラー」、「この偏差値の大学はこの程度の企業」と考える就活生や親のガチガチの考え方もどうかと思う。だいたい「既卒だと履歴に傷が付く」って20歳そこそこの若者が本気で思っていたらちょっと怖い。

 視野が狭いと見つけられない“椅子”も、視界が開ければ見えてくるかもしれない。どんなぼろ椅子でもとりあえず座ってみよう。ガタピシするなら直せばいいし、意外となじむかも知れない。もし、どうしても合わなければ乗り換えればいいし、経験積めば自分で自分の椅子をつくる事=自営だってできる。「取り返しがつかない」と脅す世間にガチガチにされている若い人に言いたい。いつだってやり直せるし「いたる所に青山あり」だ。

※前の記事は左の「相談員のコラム」で読めます。