イラスト:鈴木ハルナ


オンリーワン同好会

相談員長野が運営委員として参加するオンリーワン同好会(ボードゲーム、ソリティア)です。 よかったらのぞいてください。

Amazon販売サイト

Amazonでボードゲーム“ソリティア”を販売しています。

YAHOO! ショッピング シグネット制作部

YAHOO! ショッピングでボードゲーム“ソリティア”を販売しています。

老後の住まい

画像をクリックするとアマゾンの紹介ページへ飛びます。

中高年のダイエット

画像をクリックするとアマゾンの紹介ページへ飛びます。


Home 相談員のコラム 相談員コラム…よき相続①

PostHeaderIcon 相談員コラム…よき相続①

 前回が相続の話だったので、ついでに少し相続について体験談を交えて書いてみようと思う。
 以前、FPのセミナーで「女性は6回相続する」という講演があった。まず自分の両親、結婚していれば夫の両親、そして女性の方が長生きなので夫からの相続、そして自分の相続と立場を変えて6回である。もし単身の場合は両親と自分の3回となる。

 当事者もしくは準当事者(配偶者の親の場合、厳密には相続人ではないが夫を介して重要かつ微妙な立場となる)としての経験だけでなく、親戚や友人、知人の相続を見聞きすれば結構身近で問題なのに、そのつど苦労する人が多い。相続というと相続税の苦労かと思うが、前回書いた通り、これからはともかく、今はほとんどの人が相続税とは関係無い。実は財産の多寡ではなく、それまでの親子関係、兄弟関係、夫婦関係などが顕在化する「気持ち」の問題と実際の実務が思った以上に大変なので、本来なら労せず頂くありがたい財産なのに、何となく苦い思いをするようだ。

 私もFPになる前に、思いがけず準当事者で相続を経験した。前に「シェアハウス考③ シェアする老後」で紹介したつれあいの叔母である。叔母は86歳でなくなったが、子どもはなく、戦後すぐ単身上京したので、親族のほとんど田舎にいて代替わりもあり、つきあいはあまりなかった。唯一、私のつれあいが東京における親戚であった。

 叔母さんは、同居する友人のAさんとの暮らしがあり、私たちと日常的つきあいはなかったが、たまに保証人を頼まれたり、義母が上京した際に泊まりに来たりという程度の付き合いだった。その叔母さんがあっけなく逝き、Aさんから連絡もらい、すぐにつれあいと2人で遺体の安置してある病院にかけつけると、Aさんと大家さんが居てくれた。Aさんが「あとはH(つれあい)に任せた」と叔母さんが言っていたというので、覚悟もないのに「にわか喪主」とその妻になった。

 おばさんの生活も家計も財産も何も知らないので、頼りはAさんであった。叔母さんは葬儀社の互助会に入っていたのでそこで葬式を出すこと。財産は郵便貯金の400万円のみで通帳は預かっていること。お墓のことは何にも言ってなかったことなど聞き出した。検死を待ち葬儀社に来てもらい、遺体を運んだのが午前2時。それから通夜や葬儀の打ち合わせがあり、家に帰る車の中で「叔母さんの貯金で葬式をだし、お墓も手配しよう。その後で、残ったらお世話になったAさんとお母さん(兄弟でただ1人の生存者、仲が良かった)で分ければいいね。」と2人で話し合った。

 ところが翌日、Aさんと私たちで叔母さんの貯金を下ろしに行ったら、下ろせない。これからが、何も知らなかった私たちの「THE相続」の始まりである。次回につづく。

※前の記事は左の「相談員のコラム」で読めます。