イラスト:鈴木ハルナ


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Home 相談員のコラム 相談員コラム…よき相続②

PostHeaderIcon 相談員コラム…よき相続②

 前回の続き。当てにしていた叔母さんの郵便貯金が下ろせず、それを引き出すための手続き書類を山のようにもらった。あまりに複雑でとりあえず保留する。すぐに葬儀社への支払があるので、仕方なく自分たちの預金を急いで下ろして立て替えた。すったもんだで葬儀も一段落し、つれあいがその書類をゆっくり見て「大変だ!」というのである。

 叔母さんのように遺言書を残さない場合は「法定相続人」が相続する。叔母さんの法定相続人は生きている兄弟だけだと勝手に思っていたら、なんと死んだ兄弟の子どもにも権利があるのだ。
 叔母さんの兄弟は5人、うち生きているのは義母ひとり、そして死んだ兄弟の子どもが13人いる。しかも、つれあいは義母がいるので「法定相続人」ですらない。つまり義母とこの13人の印を押した「遺産分割協議書」とその人たちの戸籍謄本や委任状がないと叔母さんの遺産には手がつけられないのだ。すぐに実家に電話して、この13人について聞くと、幸い付き合いがあり、みな連絡がつくという。もし、1人でも連絡が付かないと「不明者」として家庭裁判所に申し立て、膨大な手間と時間がかかったりする。

 つぎの難関は14人全員の合意だった。甥や姪とはいえ、約半世紀に渡りほぼ没交渉で叔母さんの顔すら知らない人ばかり、すんなりと印を押してくれるだろうか。もし、1人でも反対して、裁判になったらとても私たちでは手に負えない。そこでつれあいは ①法定相続人ではないが、叔母さんから「任せた」と言われた。報酬は要らないので、自分が叔母さんの後始末をする旨を了承して欲しい、②葬儀の収支とお墓や法事関係の見積もり、③叔母さんが世話になったAさん(30万円)と大家さん(10万円)にお礼をしたい、④叔母さんが楽しみにしていた大家さんの孫の小学校入学に当たり、叔母さんの名前でお祝いしたい(1万円)、⑤残ったお金を法定相続分で割り、各相続人に送金する(50~25万円ほど)、という細かな提案を手紙に書いて、書類やお寺の立派なパンフレットと一緒に送った。もし、拒絶されたら立て替えたお金が戻ってこない。「その時はあきらめるしかないね」と2人で慰めながらどきどきで返事をまった。

 その後、お互いに電話で相談したらしく、皆さんが了解し書類が行き交い、やっと送金等を終えて決着したのは数ヶ月後だった。その間に役所で死亡届け等の手続きをしたり、遺品荷物の処分を頼んだり、永代供養してくれるお寺をあれこれ探したりとつれあいは駆け回っていた。お寺は実家と同じ曹洞宗の東長寺(四谷)に決め、お金を納め(80万円)、49日の法要と納骨を行なった。Aさんはじめ叔母さんの友達たちが来てくれた。その友人のおばあちゃんが「Fちゃんはこんな若くてハンサムなお坊さんにお経をあげてもらって幸せだ。」というので、おばさんたちみんな大爆笑。大変な日々だったけどちょっとうれしかった。
 といわけで、次回はこの相続から読み取れることを整理してみたい。

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