イラスト:鈴木ハルナ


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Home 相談員のコラム 相談員コラム…プラス五万円の老後①

PostHeaderIcon 相談員コラム…プラス五万円の老後①

 実際の老後のお金相談を受けていつも思うのは「あと5万円の定期収入があれば」ということだ。現役の方にこの話をすると、どうもピンと来ないようだ。すぐに「老後資金に必要なのは最低でも5000万円必要ですか?」という話をしたがる。金融資産はあるに越したことはないが、それで安心と行かないのが、老後のお金だ。

 まずは以下の老後のお金の現状を見て欲しい。もちろん平均値なので、70歳会社役員で2千万円も稼ぐ人もいれば月額2万円以下という低年金の人もいるので一概にいえない。でも、平均とは言え貯金額は夫婦で約2000万円、単身で約1500万円もあり結構お金持ちが多いのだ。しかも、持ち家率が60歳台で86.2%、70歳以上で86.6%もある(2009年家計調査)。何も持たない若い人から見たらうらやましい限りだ。しかし、安泰かと言えばそうでもない。問題は月々の生活費である。老後資金はあっても、月々の生活費が足りないという高齢者の家計は実際多い。

 

高齢者世帯の収支

 

 

 

 

(単位:万円)

 

夫婦世帯

単身者世帯

夫65歳以上
妻60歳以上

男性
(60歳以上)

女性
(60歳以上)

就業の有無

-

-

有業人員(人)

1.4

-

-

-

世帯主年齢(歳)

70.6

73.7

70.9

72.5

年間収入

607.6

385.0

271.8

230.3

収入(月額)

50.6

32.1

22.7

19.2

消費支出(月額)

27.5

24.4

15.9

15.7

 

食料費

6.4

6.1

4.0

3.3

住居費

1.9

1.6

2.1

1.5

光熱・水道費

1.8

1.6

1.0

10.8

家具・家事用品費

1.0

0.9

0.5

0.6

被服・履物費

1.1

0.8

0.3

0.7

保健医療費

1.7

1.6

0.7

0.9

交通・通信費

3.5

2.8

2.2

1.3

教養娯楽費

3.4

3.3

2.2

2.0

その他

6.7

5.6

3.0

4.2

貯蓄現在高

2207

2138

1345

1638

(資料:総務省「2009年全国消費実態調査」)

 



 一見、収支だけ見ると収入より支出が少ないので、黒字だが、税金や社会保険料を引くので実際の収入はもっと低い。収入内訳も公的年金の他に給与収入(自分や配偶者)、企業年金、個人年金などがある。しかし、いつまでも働けないし、公的年金の他に企業年金、終身個人年金のある恵まれた高齢者は一握りで、そうしたプラスαが無いほとんどの高齢者は公的年金だけが収入の柱となる。

 国民年金の満額が単身で月額6.6万円、夫婦の場合13.2万円、もちろん、低年金や無年金の方もいるので年金の平均支給額は月額5.4万円ともっと低い。また、厚生年金の平均支給額額が単身の場合14.1万円ほどで、夫婦で23万円ほどである。これではどうしても月々の生活費が足りない。じゃあ貯金を取り崩せばいいのではと思うのは若い人の考え方だ。生活費が足りないからと毎月平気で貯金を取り崩す度胸のある高齢者は多くない。今までずっとコツコツ「貯める」来た人が、頭では理解しても「取り崩し」の生活は精神的にマイナスのダメージが大きい。老後のFP相談でキャッシュフロー表を示して「貯金をこのまま5万円ずつ取り崩ししても100歳まで大丈夫ですよ」と勧めることもあるが、実際に取り崩し生活にすんなりと移行出来る人は少ない。

 病気や介護の心配、この先何歳まで生きるかと考え始めると、怖くて手持ちの金融資産は使えなくなる。仕方なく取り崩して生活費に充てている人も、残高が減っていく通帳をどきどきしながら見ている。お金の不安があるとお腹の底から生活が楽しめない。切り詰めた生活費では、時間はいっぱいあってもちょっとしたお金がなく外出できないで、家に閉じこもりがちになるという話も良く聞く。資産は持っていても、月々のお金がちょっと足りないという状況は老後の日常を暗くする。

 本来「老後」は仕事や家族の扶養などの負担から解放され、自分の人生を好きに生きられる充実の時だ。特に引退してから介護が必要となるまでの20年~25年ほどは、持病はあってもそこそこ元気な貴重な時間だ。気楽で楽しい老後には月にあと5万円の収入があればどんなにいいだろうと思う。

 まず貯金を崩さなくても生活できる人がグンと増えるだろう。これだけでかなり気分は軽くなる。年金でカツカツ生活できる人も、友人と気軽に出かけたり、デパ地下でおいしい和菓子を買ったり、ちょっとお金のかかる趣味だって始められる。毎月、安心して生活できれば虎の子の貯金も使おうと思うかも知れない。いろんな意味で安心の老後生活にあと5万円の定期収入はとても重要だ。

 もちろん10万円でも20万円ならもっといいけど、現役を引退してから無理しない実現可能な金額が5万円というラインだと私は思う。すでに若い時から、個人年金の積み立てや年金基金などで準備ができていれば言うことはないし、働いて5万円稼げる人は問題ない。今回は60歳になって「どうしよう」とあせっている人に、5万円をどうして手に入れたらいいのかというアイデアを以下のように順次紹介していきたいと思う。ちょっと長くなると思うがおつきあいいただきたい。

 ●お金に働いてもらう
 個人年金保険
 毎月分配型投信
 Jリート
 投資用マンション

 ●不動産を生かす
 売却
   貸す
   リバースモゲージ

 ●他人と暮らす
 ホームシェア
 シェアハウス

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