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Home 相談員のコラム 相談員コラム…災害とお金

PostHeaderIcon 相談員コラム…災害とお金

被災された方々は肉親や家や仕事を失い、その喪失感は想像に余りある。そんなとき、通常のFP相談のような内容でお金の話をするのは、何だか呑気すぎるようで気が失せていたが、FPとして今回の地震で考えたことがあるのでちょっとまとめてみたい。

このような巨大地震が起こる日本に住む限り、日頃から何らかの備えがとても大事だ。もちろん第一義は命を守る防災だが、もし命が助かれば、その後の生活再建にお金はとても重要だ。国からの公助、義援金などの協助、そして自分たちの自助だ。今回はこの自助について考える。


この地震のすぐ後、津波が来るまでに大事なものを家に取りに行き、津波に巻き込まれた人がいたとニュースで聞いた。大事な物が何かは分からないが、もし財産に関わるものだったら、本当に辛い。遠くに居て、後から考えれば、命が一番だと思うし、それが権利書や実印や通帳や証書であっても後でどうにかなると思う。しかし、その時、その場で営々と貯めた全財産が目の前で流されるとき、私もたぶん取りに行ってしまうだろう。そんなことを考えながら、防災の観点からお金に関するポイントをまとめてみた。

①すぐに逃げられるように身軽にしておく
②財産は分散する
③地震保険に加入する

①はいつでも身1つですぐに避難できるように、自宅に大事な財産を置かないということ。特にタンス預金(多額の現金)などもってのほかである。とりあえずお金は金融機関に預けておけば、少なくとも全資産を一度に失うリスクはない。また、お勧めなのが銀行の貸金庫。年間1万円から2万円程度の使用料はかかるが、権利書や実印など大事な物を放り込んでおけば、地震だけでなく、火事や盗難の心配もまずない。我が家ではそうした書類だけでなく、息子のへその緒や商売道具のパソコンのデータを丸ごとハードデスクに入れて保管してある。写真もデジタルになったので、無理してアルバムも持ち出さなくていい。何かあったら後の心配はしないで、非常持ち出し袋と猫だけ持ち出して避難所にダッシュしようと思っている。

②は財産そのものの分散と保管場所の分散のこと。昔から財産はお金、土地、仕事に分けろと言われる。今なら金融資産、マイホーム、自営業なら仕事の為の設備、勤め人なら資格やスキルかな。バランス良く持っていれば、どれかを失っても他の財産で取り戻せる。
また、分散管理だが手っ取り早い方法がコピーである。大事な書類(通帳、パスポート、保険証書など)や財布の中にあるよく使う大事な物(免許証、健康保険証、銀行のキャッシュカード、クレジットカードなど)を並べて、コピーを3枚とる。加入番号だけでなく連絡先なども書いてあるので、万が一無くしてもすぐに処理できる。このコピーを一枚家族に渡して、もう一枚を持ち出し袋など安全な保管場所に入れ、最後の一枚を貸金庫に入れておく。特にネット銀行やネット証券を利用していると、通帳もないのでいざ被災すると面倒だ。

③地震保険については、今回加入率が23%しかないと知って愕然としたので、あらためて紹介する。
地震直後に火災が発生することはよくある。しかし火災保険では地震を起因とする火災の損害、地震によって拡大・延焼した損害については補償ない。そのため、地震や今回のような津波などの損害については地震保険に加入する必要がある。
ただし、この地震保険は単体で加入はできず、火災保険に付帯するものなので、必ず火災保険に追加する形でしか契約できない。また、地震保険は火災保険の保険金額の30~50%の範囲での保険金額となるが、必ずしも被災した場合に保険金額が全額支払われるわけではなく、以下のようになっている。

● 対象が全損 ⇒ 契約金額の100%
● 対象が半損 ⇒ 契約金額の50%
● 対象が一部損 ⇒ 契約金額の5%

地震保険は支払われる金額が小さく、保険料が高いので加入をためらっている人は多い。地震の場合、被災範囲が広く支払件数も増えるので保険料は高いが、もっと加入率が増えれば保険料はぐんと下がる。もともと「保険」というのは簡単に言えば「お互い様」というシステムだ。みんなでお金を出し合って、誰かを助け、自分が当事者になったとき助けられる。一生保険料を払っても、地震に遭わなければ、払い損ではなくラッキーなのだし、逆に実際に被災した時は、少ないかもしれないが保険金を手にできる。たとえばそれが300万円だったとしても、平時の300万円と被災時の300万円とでは同じ金額でも値打ちが違ってくる。それが被災した場合に手に入れば、どんなに精神的に支えてくれるか、はかりしれないだろう。

といわけで、家のない人は家財だけでも入れるので地震保険への加入をぜひお勧めする。

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