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Home 相談員のコラム 相談員コラム…プラス五万円の老後③

PostHeaderIcon 相談員コラム…プラス五万円の老後③


 3月11日以降、混乱した日々が続いている。でも、日常の細々したことの大事さは生活が続く限り、いつだって変わらない。ということで3月11日以前にやっていたこの連載を再開しようと思う。もうすっかり忘れていると思うので、できれば「プラス五万円の老後①②」を読み返していただくとありがたい。

 ●お金に働いてもらう-2

 次は投資の話だ。手元のお金を運用し、利子や分配金を頂く。通常の普通預金や定期預金の0.02%なんて金利では毎月5万円なんて夢のまた夢であるが、ある程度の利回りがあれば可能だ。これまで「投資」の基本は長期運用、分散投資であるとしつこいくらい言っている。また老後はもし投資で失敗しても、取り戻す時間が若者のように長くないから元本保証の安全資産というのが定石であった。でも、意外と老後は思ったより長い。60歳から85歳まででも25年もある。その間、必要なお金は別にして、10年以上使わなくてかつ運用してもいいなと思われるお金があれば、充分リスクを取った「長期運用」ができる。しかも、「取り崩し」がいやなだけだから、積極的に増やす必要はない。おまけに投資対象の株や不動産などは物価と連動するので、年金生活者にとって一番怖いインフレ対策もできる。

 投資というと「リスク」がつきものだ。リスクというと「損」と思われがちだが、本当は「振れ幅」のこと。上がることも下がることもあるということだ。ここで大事なのは、リスクは必ずリターン(儲け)と連動していると言うことだ。テレビで「元本保証で月3%の配当」と言ってだました女性が捕まったニュースがあったが、世の中にこんな「ローリスク、ハイリターン」なんて商品は存在しない。投資にはローリスク=ローリターン(安全運用 期待利回り1%以下)、ミドルリスク=ミドルリターン(じっくり運用 期待利回り1~6%程度)、ハイリスク=ハイリターン(積極運用 期待利回り7%以上)しかない。

 若ければ積立投資や複利効果をねらうなどいろんな方法があるが、60歳で2000万円の貯金がある場合で考えてみよう。このまま何もしないで預金から毎月5万円ずつ取り崩しても33.3年はもつ。60歳なら93.3歳だ。でもそれ以上長生きしたら、手元の現金はなくなる。じゃあ2000万円のうち、有料老人ホームに入るかもしれないから500万円、病気になったら困るから300万円、葬式代に200万円として1000万円。その半分を定期預金にして、半分をいつでも下ろせるMMFにしておく。残り1000万円を投資して利息で月々5万円の定期収入ができるだろうか? もちろん、自分でポートフォリオを組み1000万円を年率7.5%で運用できれば税金(現在10 %、26年から20%)を引いても年間60万円になるので、その分を月々引き出せば可能だ。しかし、いきなりこんな個別株の売買でハイリスク=ハイリターンの運用はちょっと無理だと思う方のために、他の取っつきやすい方法を考えて見よう

毎月分配型投信

 まずはよく金融機関の窓口でよく勧められる「毎月分配型投信」である。この商品は高利回りで月々決まったお金が振り込まれるので人気が高い。もちろん1000万円の投資で毎月5万円も可能だ。しかしこの商品、FPを含め金融の専門家にすこぶる評判が悪い。何故かというと

1.窓口となる銀行、証券会社などへの手数料(申込手数料)が高いので、積極的に売りたがる。逆にいうと買うのに高い手数料がかかる。

2.高利回りに目がくらみ、ハイリスク商品であることを理解してない人が多い。

3.分配金を安定的に多く出すためにいわゆる「たこの足くい」のように自分の元本を減らすことがある。(特別分配金)

4.毎月分配されるとき、税金が引かれるため再投資する場合不利である。

などがある。その他、そもそも投資信託のデメリットには運用中に信託報酬という手数料がかかるし、償還リスク(運用成績がよくないと勝手に止めてしまう)もある。
 消費者センターへのクレームにも「銀行で勧められたのに元本保証ではなかった」とか「すぐに他の投信への買い替えを勧められた」という無知につけ込んだ売り込みもあるようだ。

 しかし、こうしたリスクにも関わらず、仕組みやリスクを理解すれば次のようないい点もある。

・個別に株を買うと上がった下がったと一喜一憂することになるが、投信は運用を任せるので思い煩うことが少なくなる。

・インフレに対応できる。

・何より、毎月分配金を現金で受け取れる安心感がある。

とくに毎月現金が通帳に振り込まれるというのは、合理的には説明しがたい魅力である。最初にも書いたが、高齢者は「取り崩し」が苦手だ。あまり心煩うことなく毎月分配金を手にし、足りない場合も元本を自動的に取り崩す「毎月分配型投信」といのは、一種の「取り崩しの代用」と割り切ればいいかもしれない。何がなんでも元本保証と言う人には向かないが、リスクはあるがとりあえず毎月現金が振り込まれるのがいいと言う人には向くと思う。以下「毎月分配型投信」を買ってみたい方に留意してほしい点である。

・窓口に行くとあれこれ混乱するので、売り込みのないじっくり選べるネット証券を利用する

・長期に運用するために、できるだけ手数料(特に信託報酬)の低い商品を選ぶ

・分配金の利回りだけでなく、基準価額の動きにも留意する

・実績のある規模の大きな投信を選ぶ

・債権、株、不動産など投資対象と国内、海外(先進国、新興国)など地域も分散投資する

・一度に高利回り商品を狙わず、いろんな金利の商品で平均をとる

 次回は「お金に働いてもらう」シリーズで不動産投資である「Jリート」と「マンション投資」を考えて見る。 

※前の記事は左の「相談員のコラム」で読めます。