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Home 相談員のコラム 相談員コラム…プラス五万円の老後⑨

PostHeaderIcon 相談員コラム…プラス五万円の老後⑨


●他人と暮らす

 今までは「プラス5万円をどうしたら得られるか」という考え方でいろいろ紹介してきた。今回は別の視点からのアプローチである。「他人と暮らすことでプラス5万円の効果を得る」という方法だ。
 特に単身の60代にお勧めだと思う。一人でも衣食住の経費つまり家計費はかかる。それを数人で住むことで安くあげる方法だ。家計費が安くなった分、自由に使えるお小遣いとなる。

  総務省の全国消費実態調査(2009年)でも、60歳以上の単身者の消費支出は月に男性15.9万円、女性15.7万円である。それを生活の質を落とさず11万円にできるか。例えば住環境を考えてみる。1DKのアパートを3軒借りる場合と3LDKを1軒借りる場合とを考えて欲しい。たぶん一人あたりの賃料負担は6割~7割下がる。次に食費はどうか。60代で時間もあれば自炊だろうから、食材を共同購入すれば無駄がなくなるし、おかずも一人だと何日も同じになってしまうことも多いけど、近くに人がいればお互い融通できる。光熱費や雑費などの細かな積み重ねでプラス5万円効果は可能だ。メンタルな部分は別として、経済的には確実にワンランクステップアップすると思う。

「理屈はわかるけど無理そう」という声が聞こえてきそうだが、もし、お時間があれば、以前紹介した「シェアハウス考」という記事を是非もう一度お読みいただきたい。
 じゃあ具体的にどうするのか? 賃貸か持ち家かによって変わるので、シェアハウス(賃貸)とコレクティブハウス(賃貸)、ホームシェア(持ち家)の3つのパターンを取り上げる。(横文字ばかりですいません。)

〈シェアハウス〉
 最近、ニュースの特集で良く取り上げられることが多くなったので認知度は高い。1軒の家を分割して個人スペースを賃貸し、台所や風呂、トイレは共用する住まい方である。シェアハウス紹介のパイオニアである“ひつじ不動産” のホームページを見ると、おしゃれで人と暮らす楽しい雰囲気がよくわかる。でも残念ながら若年層向けらしく、50歳以上は断わられてしまうようだ。
   ただ、賃貸物件に他人と住むというのは個人レベルでは広がりつつあるらしい。旧公団住宅であるUR賃貸住宅でも、かたくなに家族主義を貫いてきた。(そういえば、私の若い頃は公団に入るために結婚したカップルが多かった。)しかし、最近になって他人との同居が認められるようになった。これからはシニア向けのシェアハウスも増えてくるだろう。いいところは賃貸なので、比較的安価で出入りが自由な点。もし、どうしても気の合わない人が居ても、他に移ってやり直しができる。もし、気の合う人が見つかれば得難い友人となるだろう。

〈コレクティブハウス〉
 もともと北欧で始まった暮らし方。それぞれが独立した専用の住居とみんなで使ういくつかの共用スペースを持ち、生活の一部を共同化する多世代が暮らす合理的な住まいである。日本では10年ほど前から紹介され、東京などに現在数件開設している。詳しくはNPOコレクティブハウジング社のホームページを見て欲しい。
  賃貸で、それぞれの部屋にトイレや水回りがあるので一見すると普通のマンションであるが、共用の食堂でコモンミールと呼ばれる交代で作る食事会があったり、屋上に農園があったりし、運営もすごく自治的だ。私も前から興味があり、つれあいと説明会や見学会に参加している。見学会では住民の方が「3月11日の地震の時は、みんなで食堂に集まって心強かった。」と言っていたのが忘れられない。今は息子が一人前ではないのですぐに参加できないが、一度は住んでみたい住まい方である。

 〈ホームシェア〉
 聞き慣れない言葉だと思うが、要は「現代版の下宿」のこと。子どもが独立したなどで空室となった部屋を貸す。もちろん、二世帯住宅でも無い限り、風呂やトイレ、台所などは共用となる。前にもこのコラムで(シェアハウス再考)世田谷のNPO(ハートウォーミングハウス)の取り組みを紹介したが、まだまだ発展途上ではある。ただ、潜在的需要と供給は多いと思う。 まずは大家さんのメリットは賃料収入でプラス5万円生活(一人あたり)+安心、借りる側から見るとちょっと安い賃料+安心。あまりお互いに負担になってはいけないが、一緒の家に同居すれば、あいさつもするし、万が一のときはお互いに助けられるという「安心」がホームシェアの最大のメリットだと思う。最近では、前述のひつじ不動産でも募集をしているようだ。

  「他人と暮らす」というとハードルが高いように思うが、家族と暮らしても、一人暮らしでも、メリットとデメリットがある。長い人生その時々でいろんな暮らし方を選択できればいいなと思う。高齢者の住まいというと、すぐに老人ホームなどの施設入居の話になりがちだが、前期高齢者とも言うべき自立する60~75歳以下は実に元気で行動的だ。こうした層にこそ「他人と暮らす」と言う選択を是非考えて欲しい。
 次回はこのシリーズのいよいよ最終回です。 

※前の記事は左の「相談員のコラム」で読めます。