イラスト:鈴木ハルナ


オンリーワン同好会

相談員長野が運営委員として参加するオンリーワン同好会(ボードゲーム、ソリティア)です。 よかったらのぞいてください。

Amazon販売サイト

Amazonでボードゲーム“ソリティア”を販売しています。

YAHOO! ショッピング シグネット制作部

YAHOO! ショッピングでボードゲーム“ソリティア”を販売しています。

老後の住まい

画像をクリックするとアマゾンの紹介ページへ飛びます。

中高年のダイエット

画像をクリックするとアマゾンの紹介ページへ飛びます。


Home 相談員のコラム 相談員コラム…プラス五万円の老後⑩ 

PostHeaderIcon 相談員コラム…プラス五万円の老後⑩ 


中高年よ!リスクを取ろう。

 いよいよ最終回です。年金+5万円生活をどうしたら実現できるか、あれこれ提案した。どんな方法も多少のリスクはあるので、たぶん「やってみよう」と言う人より「ちょっと無理」と言う人が多いと思う。私は投信や不動産の紹介手数料で食べているわけではないので、自分のもうけのために無理に勧めたりはしない。相談される方も「損は絶対イヤ」「生活は変えたくない」という方が実に多い。もちろん今の生活に満足していて、将来も不安がなければ、それ以上なにも言うことはない。でも、もし現状をどうにかしたいとお考えなら、多少のリスクをとってもリターンを得たらどうかと提案する。

 リスクは損という風に解釈される。しかも、全財産を失ってしまうかもしれないという言いしれぬ怖れを抱くようだ。しかし、リスクとは本当は「振れ幅」のことである。振り子のように損と得の間を行ったり来たりする振れ幅が大きければリスクが高く、小さければリスクが低いという。不思議なもので、一万円得したのと一万円損したのでは気持ちが大きく違う。同じ一万円ならうれしさも残念さも同じはずなのに、どういう訳か残念な気持ちの方が大きく後を引くようだ。そんな理屈を超えた経済心理が、ローリスクハイリターンなどというあり得ない詐欺商品に手を出させてしまったり、「一切のリスクはイヤだ」というかたくな気持ちにさせたりしてしまうような気がする。

 実生活でも何か行動を起こすと必ずリスクは付いてくる。外に出かければ事故に遭うかもしれないし、事件に巻き込まれるかもしれない。では家に縮こまっていれば安心かといえば、必ずしもそうとは言い切れない。実際、私の実家は角地のため車が飛び込んできて、ケガはしなかったものの家を壊されたことがある。滅多に無いとは言え、家に居たって危険はゼロではない。外に出るにしても、ちょっとスーパーまでお買い物というのと、冬山登山ではリスクが違う。今どき外出リスクが怖いなら、ネット銀行や宅配スーパーを使えばほとんど家から出なくても生活はできる。しかし、安全ではあるがそんな生活が楽しいだろうか? 一歩家を出ればもちろん交通事故にあうかも知れないし、転んでケガをするかも知れない。でも外に出れば、道に名も知れぬ花が咲いていたり、特売があったり、近所のかわいい子どもを見かけたり、知り合いにあって立ち話をしたりと、ちょっとした楽しさもある。

 資産についても同様で「一円も損をしたくない」と安全資産に預けっぱなしにしても、もしインフレがくれば資産価値は確実に下がる。第一、停滞したお金は滞り社会の役に立たない。自分の資産の一部を使い、もう少しリスクを取って、リターンを取りに行こう。そうして外に出たお金が動けば、そこに需要や雇用が生まれ社会が活性化する。お金を生かすのは一つにはリターンを得る自分の為、二つめは社会の活性化のためだ。

 残念ながら人間は年取ると日一日と保守的になる。先日も85歳のお年寄りとさんざん話したあげく最後に「何一つ変えたくない」という言葉を聞いた。そういう人を動かすのは至難の業だ。このシリーズは60~70歳台に向けて書いているが、行動力も気力もあり、頭も柔軟なこの世代には、お金であれ不動産であれ、自分の資産であるのなら、もっとリスクを取って外に向かって活用して欲しいと思うのだ。もちろん、外に出ると言っても、いきなり準備もなしにハイリスクの冬山登山はお勧めしない。私がお勧めする「+5万円生活」は近場の温泉からせいぜい安全な海外旅行程度のミドルクラス。リスクとリターンを見極めてぼちぼち始めてみればいいと思う。

※前の記事は左の「相談員のコラム」で読めます。