イラスト:鈴木ハルナ


オンリーワン同好会

相談員長野が運営委員として参加するオンリーワン同好会(ボードゲーム、ソリティア)です。 よかったらのぞいてください。

Amazon販売サイト

Amazonでボードゲーム“ソリティア”を販売しています。

YAHOO! ショッピング シグネット制作部

YAHOO! ショッピングでボードゲーム“ソリティア”を販売しています。

老後の住まい

画像をクリックするとアマゾンの紹介ページへ飛びます。

中高年のダイエット

画像をクリックするとアマゾンの紹介ページへ飛びます。


Home 相談員のコラム 相談員コラム…株の暴落にオタオタしない

PostHeaderIcon 相談員コラム…株の暴落にオタオタしない


 前回「リスクを取ろう」と勇ましい事を言っていたのに、世界中で株が大暴落してしまい本当に間が悪い。ニュースでは世界経済の先行きに対し悲観的な意見ばかりだが、私はあまりそう思わない。

 先日は3大格付け会社の一つS&Pがとうとうアメリカの格付けをトリプルAからダブルA+に下げたと大騒ぎである。でも、思い出して欲しい。S&Pという会社はサブプライムローン問題のとき、怪しげな不動産債権にトリプルAの格付けを付け、一連の金融危機の原因を作り、その社会的責任を問われた。しかも、格付けの対象である債券発行側から手数料収入を得ていたり、その不透明性や不公正さも問題視され追及されていたりした。

  元々、アメリカの民間企業であるS&Pにとって自国アメリカ国債は時別扱いであった。今回の格下げ前まで政府債務の上限を巡って、共和党と民主党が激しく争い、あわやデフォルト(破綻)かと言われていた国が元々トリプルAという評価であったこと事態がおかしいと思う。デフォルトが疑われる債権はBB以下の評価であるはずだ。

 そうはいっても、私たちも含め世間も格付け会社によるアメリカの特別扱いを容認してきた。何故かと言えば、一つは冷戦以来唯一の超大国だという軍事的立ち位置、それからドルが世界中の誰もが売り買いできる基軸通貨(流通量で6割と言われる)であるという特権的立場のせいだ。今回の格下げの意味はそうしたアメリカの特権的地位が揺らいだということだろう。でも、超大国アメリカが揺らいだと言ってオタオタする必要もない。超大国が普通の大国になり特権が少しずつ無くなり内向きになっただけだ。

 国力というのは現状では軍事力や生産力によるところが大きいが、究極的には国土と人口だと私は考える。小さな島国のイギリスが大英帝国を維持出来なかったように、人口3億人のアメリカによる世界支配もやはりいつかは無理が来る。帝国主義やグローバリズムという自国のみの優位性の保持装置は人口の波によって瓦解するしかないと思う。では、今は新興国と言われる人口の多い中国やインド、ブラジルが世界を席巻するか? それほど事は簡単なことではないようだ。もう一つの大国が優位性を持って世界を動かすということ自体が無くなるような気がする。

 国が栄え社会が活性化し人が豊かになるという「社会や経済」のあり方の限界が露呈した。それゆえに、その裏返しで、自分が不幸なのは社会のせい、政府が悪いという異議申し立てが成り立たなくなりつつある。では何が残るのか。それはたぶん日々の人間の営みだ。人が生きていく限り衣食住は無くならない。生産し消費する繰り返しがくり返される限り経済は活性化し、企業や社会を動かしいく。東日本大震災のような大災害に遭遇しても、生きていれば次の日から食べる心配をしなくてはならない。こうした人間の尊い営みが続く限り、経済なんていつか立ち直るし、だからこそ、株の乱高下にもオタオタする必要はないのだ。

 というわけで、偉そうなことを言ったが、しばらく世間から離れて来週は夏休みをいただきます。

※前の記事は左の「相談員のコラム」で読めます。