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Home 相談員のコラム 相談員コラム…65歳までの再雇用義務化

PostHeaderIcon 相談員コラム…65歳までの再雇用義務化

 

 先日(2011/12/14)の新聞を広げたら、この記事が一面トップだった。年金の支給年齢を65歳まで引き上げるため、60歳から65歳までの空白期間を国民に働かせようという国のもくろみだ。すでに高齢者雇用安定法によって企業に①定年の延長、②定年の廃止、③継続雇用制度の導入を求めたけれど、結局、③の今の職場での再雇用がほとんどだ。しかも対象者を選別できるため、希望しても再雇用されない人がやはり出てきた。それに業を煮やして、やけっぱちで“希望者すべての雇用義務化”だそうだ。

 まったくいい加減にして欲しい。一石二鳥というのは、一度で二度おいしいということだが、この政策は一石三痛である。一つは働く本人。元気だけど、体はしんどい。「出来れば引退したいが、お金のために仕方なく働く」のではモチベーションは上がらないし、自分も必要とされない空気は分かる。まわりだって元上司や先輩にいつまでも居られて本当に扱いにくい。この職場で働くこと自体が本人にとっても回りにとっても苦痛だ。

 二つ目は企業。人を雇えば給与だけでなく社会保険料等経費がかかる。今まで勤めていた会社にいた人を再雇用と言っても桁落ちの待遇はできない。無理は言えないし、生産性は上がらない。はっきり言って困った存在だ。

 社会にとって一番困るのは三つ目、高齢者が職場に居座ることで若い労働者がはじき出されることだ。企業の生きの良さはなくなり、若い世代から子育てする環境が奪われる。

 確かにいっとき、年金支給額は下がるかも知れないが、これではじり貧、衰退の道筋だ。こんなことして、税収が増えるとはとうてい思えない。こんな愚策が平気でまかり通ったら、50歳~60歳台の働く人がほとんどとで20歳台はほとんど居ない職場となる。こんな未来が健全とはとうてい思えない。

 いつも疑問に思うのだが、雇用延長のテレビ報道で必ず流される「千葉の某運送業」や「みんな部長の肩書きの職場」や「彩りのツマを採取する老人」などの番組は何十回も見ている。そんな極端な、かつ、限定的な事例しか老後の幸せな職場はないのか思う。

 私は高齢者が働くなとは思っていない。自分だって働きたい。でも、職場の既得権にしがみついて若者の居場所を奪ってまで働きたいとは思わない。それは国や企業にオンブするのではなく、自分の創意と工夫で作り上げた職場であって欲しいし、そうあるべきだと思う。労働=賃労働という公式から離れて、もっと自営=小商人のアプローチが欲しい。

 だいたい、年金が20万円以上という厚生年金をキチンともらえる層はほとんど退職金ももらっている。5年間の空白期間は実はどうにかなる階層だ。困るのは国民年金のみ人たち。この人たちは一足早く65歳から支給なので、国民年金の繰り上げ支給や細々とした自営、介護やお掃除と言った高齢者でも働ける職場でどうにかしのいでいる。

 給与がピークだったころの派手な生活は出来ないかもしれないし、世界漫遊も出来ないだろう。でも、暮らしがなりたち、ありあまる時間がなんでも自由になる時期をリッチにするかプアーにするかは本人の覚悟次第だし、何より目先のことに右往左往しない政治の想像力が欲しい。 

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