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Home 相談員のコラム 相談員コラム…老後の住まい② 老後に広い家は要らない

PostHeaderIcon 相談員コラム…老後の住まい② 老後に広い家は要らない


  「老後はどんな所に住んでみたいですか? 白紙状態で考えてみてください。」と問うと、女性は現状維持を望み、男性は夢を語る。家の広さで言うと、ほとんどが現状以上の広さを望んでいる。「今まで、狭い所にいたのだから、最後ぐらいは広々としたところに住みたい。」「ガーデニングや野菜作りをしたいので、庭のある家が欲しい。」「子どもや孫、友達が遊びに来てくれる広さが欲しい。」「自宅の一部を地域に開放したい。」など、いろんな希望がある。典型的なのが“田舎暮らし”と“海外移住”だ。(これについては次回検証する。)今まであこがれていた暮らしを、死ぬまでに一度はしてみたいという気持ちも分からなくはない。問題はそこが“終の棲家”となるか? と言うことだ。

    
 “終の棲家”とは文字通り、死ぬまで暮らせる住まいのことだ。FPとして言えるのは広い家を“終の棲家”としようとおもったら、必要なのは人手と資金だ。これが無いと終の棲家にはなりえないと言える。

 まず老後の生活に必要な広さを冷静に考えよう。今の住まいがファミリータイプのマンションや郊外の一戸建てだとすると、夫婦二人暮らしや一人暮らしになった場合、子ども部屋が空き部屋となる。その空き部屋がどうなるかと言えば、物置になる。最初は子どもが正月に帰ってくるし、転勤や離婚で戻ってくるかもと、掃除したり換気したりするが、そのうち掃除が面倒になり、要らない物や隠す物、捨てられない物が占拠して、開かずの物置となる。巣立った子どもが戻ることはあまりない。また、寒い廊下や広い台所も老後の住まいには必要ない。こうして不要な部分を削ると、7585㎡があっという間に5065㎡になる。老後の二人暮らしならこれで充分だ。一人ぐらしならもっと狭くてもいい。

 退職時、お金はあるし、時間はあるし、気力も体力もある。広い家を手に入れることもできるし、庭の手入れや家の維持管理も楽しみながら出来るだろう。確かにガーデニングやDIYは魅力的だ。しかし10年たって、膝や腰が痛くなったら、楽しみは重荷となる。人にお願いすれば、費用がかかる。若い時は何でもない居室や風呂場と廊下との寒暖差、危険だからと広い家を丸ごと暖房すれば、光熱費がべらぼうになる。家の維持や管理費は広さと比例する。

 老後は思ったよりずっと長い。出来るだけ自立して過ごしたいが、坂道を下るように出来ることは減っていき、自立だって怪しくなっていき、いずれ人の手を借りなくてはいけない時が来る。でも、やれること出来るだけ自分でやり、その坂道の終点をずっと先にしたいものだ。自分で身の回りの事をしようとするなら、住まいはできるだけ小さい方が都合がいい。つい「大は小をかねる」と思いがちだが、老後は適正規模が住みやすい広さと言える。

 それでも「一度は広い家に住みたい。」と言う方は「撤退の準備」をした上で考えたらいいだろう。広い家が重荷になったとき、住み替えが出来る算段をしてあったかないかでは大違い。以下、老後の広い家の注意点を挙げる。

①動線が長い

②掃除や管理に手間がかかる

③不要な荷物が多くなりがち

④寒い

⑤光熱費や固定資産税が高い

⑥初期費用が高い

⑦貸したり、売ったりしにくい

特に⑦の“いざ撤退するときの処分”については充分考慮したい。

 次回は夢として語られる“田舎暮らし”と“海外移住”を取り上げる。

 

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