イラスト:鈴木ハルナ


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Home 相談員のコラム 相談員コラム…老後の住まい⑧ 小さな家の窓の外

PostHeaderIcon 相談員コラム…老後の住まい⑧ 小さな家の窓の外


 今回は小さな家の外側のお話。外というのはもちろん「ヒヤシンスハウス」やレマン湖が見える「ル・コルジュジエの小さな家」のように窓から見える自然が豊かなと言う意味もあるが、もう少し抽象的にいうと外界、下世話にいうと世間とつながっている窓のある家とも言える。
  老後になると、求めないと外とのつながりは無くなっていく。セキュリティや防犯のため鉄の扉で遮断し、オートロックで人の出入りを管理するシステムは外からは防御するが、自分自身も閉じこもりがちになる。小さく家で閉じこもればたちまち孤独な生活だ。どうしたら、うまく世間とつながるかが老後の住まいの課題とも言える。具体的に半径3m、半径500m、半径1500mで考えてみたい。
 
 

  なんでこの距離なのか? 老後は基本的に自動車を使わないとして、自転車だって乗れなくなるときが来る。すると移動手段は基本的に自分の足つまり徒歩しかなくなる。徒歩圏をそのまま生活圏とすることが老後の暮らし方の基本だ。
不動産業界では180mの速度で歩くことになっているが、途中で花をめでたり、挨拶や立ち話したりして道草をくいゆっくり歩くと150mぐらいだ。この速さで、10分歩いて500m、30分歩いて1500
mとなる。個人の体力差はあるが、65歳~80歳ぐらいまでの人の徒歩可能距離は500mから1500mの範囲だと思う。

3mの外界には緑が欲しい
 レマン湖とはいかないが、窓の外に一本でも木が見えるとそれだけで自然が感じられ世界が広がる。私見だが、東京はターミナル駅周辺を除けば意外や緑が多い。前に住んでいた借家も、渋谷から電車で10分、駅から歩いて4分だったが、隣が私立の幼稚園で木々が生い茂り、朝は鶏の鳴き声がするという都会では考えられない環境だった。今の家はマンションなので、窓を開ければ隣の家だが、その数十センチの狭い境界にも木が植えられている。それだけでも窓からの風景がグッと違う。

 江戸の昔から路地には鉢植えが置かれ、狭い住居ながら園芸が盛んだった。今なら窓辺に鉢を置いたり、ベランダでガーデニングをしたりと言ったところだろう。どんな小さなマンションにも窓はあるし、ベランダもある。狭くても広くてもそれなりに鉢植えやプランターで、ちょっとした植物は植えられる。もちろんこうした窓の内外3mの緑は自分の為なのだが、外から眺めると街の余裕や潤いとなり、個の生活と外界とのクッションになる。

500mの圏内は基本的生活基盤
 10分徒歩圏内で生活のほとんどを済ませたい。まずは買い物、スーパーや商店街、そして金融機関、かかりつけの小さな病院など。この点コンビニは優れものだ。食料品はもちろん生活雑貨が買えるし、ATMがあるので現金の引き出しや各種支払ができる。最近はコンビニも高齢者向け商品の開発に熱心で、一人用食材やお総菜、お菓子など充実している。

 この圏内にベンチでゆっくり出来る小さな公園、公民館、図書館、書店、喫茶店、定食屋さん、安いランチを出すレストラン、おいしいパン屋さんがあると生活に潤いが生まれる。最近ではゲームセンターも高齢者に人気だそうだ。用事はなくてもふらっと行けて人と会えるところがあるのがとてもいい。

 出来れば、この圏内に駅やバス停などがあって公共交通機関を利用できればなおいい。映画館や美術館、神社仏閣、スーパー銭湯など人と連れだって行けるところや、専門科のある大きな総合病院などにすぐ行ける。実際にはいつでも行けると思うとなかなか行かないのだが、誘われればいつでも行ける場所に居るというのは、確実に世間を広くする。

 「こんな都合のいい所どこにあるんだ。」といわれるかもしれない。でも、東京を例にとれば鉄道の駅だけで630箇所もあるそうだ。バス停なら数千はあるだろう。新宿駅や渋谷駅の徒歩圏は無理だろうが、私鉄の小さな駅なら徒歩圏10分の住まいの選択肢は多い。どんな小さな駅でも、駅前には商店街やコンビニ、飲食店や小さな開業医院がある。自分が老後を過ごすと言う視点で見れば、良さそうな所はいっぱいある。

1500mは週に1回か2回行く場所
 30分徒歩圏内は毎日ではないけど、時々行くところ。ただ同然で遊べる大きな公園、市民センター、大きな図書館、プールやスポーツセンター、大型スーパーやショッピングセンター、そして中規模の病院などだ。天気の良い日に半日つぶすくらいの覚悟で健康のためにトコトコ歩いて行こう。もし、疲れちゃってもタクシーワンメーター(2000m 710円)で帰れる距離だ。

 小さな家や部屋は外とつながっていればこそ住みやすい。いつも窓から人の話し声や登下校の子どもたちの声が聞こえ、家の前のプランターへの水やりのついでに、あいさつでも出来ればいいなあ。次回は老後の住まいの最終回で、お金の面から実現性を考えてみたい。

 

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