イラスト:鈴木ハルナ


オンリーワン同好会

相談員長野が運営委員として参加するオンリーワン同好会(ボードゲーム、ソリティア)です。 よかったらのぞいてください。

Amazon販売サイト

Amazonでボードゲーム“ソリティア”を販売しています。

YAHOO! ショッピング シグネット制作部

YAHOO! ショッピングでボードゲーム“ソリティア”を販売しています。

老後の住まい

画像をクリックするとアマゾンの紹介ページへ飛びます。

中高年のダイエット

画像をクリックするとアマゾンの紹介ページへ飛びます。


Home 相談員のコラム 相談員コラム…老後の住まい⑨ 小さな家のお値段

PostHeaderIcon 相談員コラム…老後の住まい⑨ 小さな家のお値段

 いよいよ最終回だ。前回までの話を要約する。老後の住まいというと介護のためと考えられがちだが、持病はあっても結構元気な自立期の老後(6085歳ぐらい)では、身の丈にあった住みやすい小さな家に住もうという提案だった。今までは「家族で住んだ広い郊外の家→介護施設」であったが、この間にワンステップ入れて「広い郊外の家→便利で小さい家→介護施設」とすることで、ほぼ20年という自立期の長い老後を豊かに過ごしたい。では小さな家を手に入れるための算段をしよう。

 前にも言ったが、小さい家は一戸建てであれマンションなどの集合住宅であれ、買っても借りても安く、貸したり売ったりしやすい。

 まず、一戸建て。土地代はピンキリなので、何とも言い難いが、建物を新築する場合を考える。大工さんに聞いたところ、ヒヤシンスハウスぐらいの家(5坪)なら材に凝らなければ300~400万円ぐらい、もうちょっと広めで断熱や耐震をしっかりしても倍の600~800万円ぐらいで建てられるそうだ。木造在来工法で通常坪単価60万円ぐらい、小さな家だと水回り等の手間は同じなのでちょっと割高になり68万円ぐらいだろうと言っていた。最近、メーカーの既存品でも小さな建物が出てきた。寝室とリビング水回りだけの住宅で550万円ぐらいから建てられる。前々回に触れた施設面の話でも言った通り、断熱や寝室トイレ、今なら省エネ対策をしても700万円~800万円ぐらいだ。

 もし、便利な所にすでに住宅を持っているのであれば、古い家を減築リフォームする手もある。思い切って間取りを削り、土地の一部を売却したり、駐車場にしたりすれば老後資金も潤沢になる。庭にして、野菜づくりもいいかもしれない。

 マンションなど集合住宅の場合、やはり狙い目は中古マンションだ。何と言っても、値段が安く、老後仕様にスケルトンリフォームするにはもってこいだ。いわゆる“住みたい街”にランクされる人気のある所を避け、駅から10分圏の、地味で静かな徒歩圏で生活できる物件を探す。中古マンションの目安としては、関東なら首都圏で坪単価181万円(東京カンテイ調べ2011年度)、神奈川119万円/坪や埼玉・千葉で89万円/坪ぐらいで手に入れられる。これは70㎡のファミリータイプの価格なので、ワンルームや50㎡ぐらいだともう少し割高になる。これに老後住みやすいように水回り、間取りの工夫をすると300万円~500万円ほどの更なる出費となる。

 つまり、便利な小さい家は700万円ぐらいから1500万円ぐらいで手に入れる事が出来る。いよいよ介護が必要となり専門施設に入りたくなった場合は、もちろん売却できるし、貸すことも可能だ。駅に近く、買い物や病院至便、フラットで老後住みやすければ、同じような要望がある高齢者に必要とされるだろう。何たってこれからは高齢者が増えるのだから、需要は絶対多いと思う。

 次に借りる場合。高齢者すまい法の改正で、サービス付き高齢者住宅が増えつつある。非常時の対応や食事サービスなどの利用が出来る高齢者用賃貸住宅だ。有料老人ホームより自由そうだが、回りは高齢者だけ、どうしても“お世話してもらう”感はいなめない。そこで、今注目なのが“混在型住宅”だ。312日の日経に紹介されていた積水ハウスの建てた「マストライフ古賀庭園」のような子育て世帯と高齢者世帯に限定した賃貸マンションだ。キッズルームや食堂など共用部が充実していて、高齢者と子どもが交流できる。ただし、高齢者世帯向けは45㎡で月額173千円と、ちょっと高めだ。これも、参入業者が増えればいろんな選択肢が出てくるだろう。

 UR賃貸(旧公団)でも40年代に建てられた団地がつぎつぎと建てかえ時期を迎えており、こうした“混在型住宅”への建てかえが増えていくようだ。UR賃貸なら夫婦や単身だけでなく、友人同士でも借りることが出来るし、徒歩圏内に買い物が出来る商店や病院、福祉サービスなどの施設がある。こうした混在型のいい点は、世代間の相互扶助がしやすくなることだ。

 老後は小さくても徒歩圏で生活ができる住まいがいい。この住まいを拠点に、元気なうちは週3日ぐらい近くの子育て支援や高齢者援助などで支援する側となり、小金を稼ぎ、どんどん外に出よう。人の手が借りたくなったら、遠慮無く支援される側にまわる。特に食に関しては、食材やお弁当の宅配がとても充実してきて便利になった。ファミレスも午前中はお年寄りの客が多い。あと家の近くに“タニタの食堂”みたいなバランスのいい定食を出すお店があればもっといい。

 麻痺や認知症などで一人暮らしが不安になったら、老後の住まいとして施設入居も考えなくてはならないが、今回の話のような「小さな家」なら結構ぎりぎりまで自由で自立した生活が楽しめるのではないだろうか。

※前の記事は左の「相談員のコラム」で読めます。