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Home 相談員のコラム 相談員コラム…仕送り

PostHeaderIcon 相談員コラム…仕送り

 この言葉を聞くと、自分の大学時代と重ねてしまい切ない気持ちになる。410日の日経新聞によると、首都圏を中心とする私大に入学した下宿生への2011年度の仕送り額は11年連続で減って91300円となり、86年の調査以来、最低となったそうだ。ピークの94年は124900円だった。今回の調査では家賃は61千円で、仕送りから家賃を引いた生活費は3300円、1日あたり1,010円となる。下宿生の保護者の年収は8996千円、受験費用のほか初年度納付金、住居費、4月から12月までの仕送り額の合計は2983千円となる。

 今どき、保護者の年収が900万円で、9万円も仕送りしてもらえるだけでも恵まれた階層といえる。しかし、家賃を引いて月3万円の生活費では実際とても大変だろう。今では携帯やパソコンは必需品だろうから通信費がかかるし、電気、ガス、水道などの光熱費などの基本生活費を差し引けば、1万円~15千円程度しか残らない。これで食費と雑費を賄わなければならない。1日にすると300500円で、学食だって一食300400円はするし、牛丼だって250円だ。とても暮らしていけない、だから生活の為にアルバイトをする。もちろん洋服代やどこかに行く交通費はない。せっかく都会に出てきても、下宿と大学とバイト先しか知らないというのも無理からぬことだ。

 生活費のため、もっと言うと食うためにアルバイトをする今の学生さんと、昔の私たちのアルバイトは厳しさが違う。「昔は良かったね。」なんて言うつもりもない。でも、何かのヒントになればと、当時お金が無いときどうしていたんだろうと考える。友人に電話して「お金が無いときどうしてたっけ?」と聞くと「人んちに転がり込んで、食べさせてもらった。」という。そうだ、長い間は無理だが、数日なら可能だ。そんな友達が数人いればどうにかなった。もちろん、いつもごちそうになるばかりではない。バイト代が入ればご飯を作って食べさせる。かっこよく言えば相互扶助、自分たちで作るセイフティーネットだ。食えなくなっても、こんな避難場所があったのですぐに困ることは無かったような気がする。

 そういえば、自宅通学する友達が遅くなると下宿に時々泊まりに来た。私の貧しい食生活を見てお家で話をしたらしい。そこのお母さんがかわいそうに思ったのか、週に何回か娘のお弁当を作るときは私の分も作ってくれるようになり、一年生のときはこのお弁当でずいぶん助かった。

 今どきの学生さんがどんな食生活をしているかは分からないが、外食や自炊だけでなく「人に食べさせてもらう」という第三の道もある。大人の力を借りたり、もやしと豚こまの持ち寄りでも、人と一緒に作って食べたりすれば、安くて楽しいし、困った時に助かる。「就活にはコミュ力が第一」と言われるが「さあ話しましょう」といって人と話なんか出来るものではない。他人と一緒にご飯を食べればコミュニケーションは間違いなく鍛えられる。「あいつを呼んでやろう」と思ってもらえればしめたものだ。

 この記事を読んで「仕送りが少ない若い人がお腹をすかせていないか」と心配するお節介はきっと回りにいると思う。私もこの春、大学生になり自転車で大学に通うようになった息子には「下宿している子はみんな大変だから、ご飯に連れてきていいよ。」と言っている。むかし、お弁当を作ってくれた友人のお母さんへの恩返しだ。

 

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