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Home 相談員のコラム 相談員コラム…再稼働問題とシェールガス

PostHeaderIcon 相談員コラム…再稼働問題とシェールガス


 先週の6月29日金曜日、仕事を終えてから官邸前に行った。人混みの中にいると何人かは分からないが、とにかくすごい人数だ。老若男女というけど、いろんな人が入り乱れ、手に手に携帯やパソコンを持って何やら通信している。動員されたとか、義理で来たというのではなく、自主的に来て、かつ発信している。

 マスコミの扱いは相変わらず小さいが、それでもさすがに先週よりは大きくなった。その中で60年安保闘争の国会デモと比較する論評があった。その時のデモは国会前広場だったようだが、今回の抗議行動は国会の裏側、首相官邸や議員会館のすぐ隣だ。たぶん金曜日の夜だったから、首相も議員たちも建物内にいただろう。「すごい」のか「怖い」のか、どんな気持ちで、人々の発する抗議の声を聞いていたのか本音を聞いてみたい。

 日本では再稼働問題で揺れ動いているが、こうしている間にも、世界のエネルギー状況は刻一刻と変化している。6月7日の日経新聞電子版によれば、米国での新型天然ガスの「シェールガス」増産が、日本国内のガソリン価格の低下の一因になっているというニュースがあった。面白いのでご紹介する。

 シェールガスと同時に生産される液化石油ガス(LPG)のプロパンが米国から欧州市場に流入。欧州で余った石油製品はアジア市場に流れ込んでいる。
 欧州の石油化学プラントはナフサとプロパンの両方を石化原料に使える機能を備えており、価格が安い方を多く調達する。欧州市場のナフサのスポット価格は現在、1トン750ドル前後。一方、プロパンは1トン380ドル程度。米国産プロパンはナフサより単純比較で5割安く、欧州への輸送費などを考慮しても3割強安い。
 欧州で余ったナフサは今度はアジア市場に流れ、アジア域内のナフサやガソリン需給が緩和。アジア向けの指標になるシンガポール市場のガソリン価格は1バレル106ドル程度で4月上旬の高値に比べ23%安く約7カ月ぶりの安値圏にある。
 ナフサ(naphtha)とは、原油を常圧蒸留装置によって蒸留分離して得られる製品のうち沸点範囲がおおむね35 - 180℃程度のもの。粗製ガソリン、直留ガソリンなどとも呼ばれる。

 “風邪が吹けば桶屋がもうかる”ではないが、アメリカのシェールガスが玉突きのようにヨーロッパに行き、それがナフサに形を変えアジアに流れ込み、日本のガソリンが下がるという話だ。もちろん、CO2の問題やシェールガスの採掘時の環境問題など (採掘時の環境負荷に規制がかかりつつある。) 課題はいろいろある。しかし、言えるのは化石燃料というくくりで見れば、シェールガスやシェールオイルという膨大な鉱脈の発見で、一気に供給が増えたという事だと思う。

 もともと原発が世界に広まったのは、石油の枯渇や中東情勢の不安からだった。それから40~50年経ち、福島の大事故が起きた。

 福島の事故後、原発に未来がないのは概ねみんなが了解していうことだと思う。それを今すぐ止めるか、それとも原子炉の耐用年数を40年にするかという綱引きがこの“再稼働問題”だ。そんなとき、シェールガスである。これは日本にとって“吉”だと思う。

 いま発電効率が最もよくCO2の発生を抑え、コストが安いのはLPGガスを燃やす火力発電だと言われている。しかも発電所は小規模であれば数ヶ月で建設できるそうだ。「安いガスを使って小さな発電所を地域ごとに作り、時間を稼ぎ、太陽光や風力などの自然エネルギー発電につなげる」と言うのが日本のエネルギー政策のソフトランディングだと思う。

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