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Home 相談員のコラム 相談員コラム…結婚を考える②

PostHeaderIcon 相談員コラム…結婚を考える②


 結婚とは距離を置いていたし、人の結婚に興味もなかった。でも、あまりに現状を知らないのもと思い立ち、先週から結婚や婚活で検索しまくっている。いやあ、疲れた。情報が多すぎてヘトヘトだ。部外者が調べるだけで、こんなだから当事者の大変さがわかる。とにかく婚活サイトの最大手「マッチドットコム」は会員数100万人というから、相手を探すというだけなら、出会いは無限大だ。私みたいな世間の狭いおばさんの出る幕はないなあと思う。

 ただし、就活と同じで範囲が広いければいい訳ではなく、むしろ最初は学歴、年収、見た目などスペックでふるいにかけられる。何十回も断わられ、自分を否定された様に感じ「婚活うつ」になる人も居るそうだがあたりまえだ。いつから結婚が「市場」になったか知らないが、このシステムそのものがスペックの階層に基づくシビアなふるいなのだ。そしてほとんどの人は編み目から落ちてしまう。もっと辛辣にいうと失業・非正規雇用と言うだけで、入り口にすら立てない。今どき2人に1人は失業もしくは非正規雇用という若者世代(総務省の2011年労働調査 15歳~24歳の就労人口の中で完全失業者・非正規労働者は47.8%)は「婚活市場」に参加できないのだ。

 では、「婚活市場」に参加出来ないと、結婚は無理かというとそんなことはない。非正規労働者の就業条件は厳しいが、一方で転職が多くいろんな職場で働く。様々な職場を経験するので、相手と出会う機会も多くなる。特にサービス業では一緒に働くと相手の人となりも分かるので、バイト先で相手を見つけたという話は良く聞く。また残業だらけの正社員と違い、時間的に余裕もあり、学校時代の友人や地元の友達など遊び友達も多いので、身近な情報に触れる機会も多くなる。意外に彼氏、彼女が居る人は多いが、低賃金のため次のステップに進めない。必然的に出来ちゃった婚が多くなる。

 結婚なんて身構えると、急にハードルが高くなるが、しょせん「好きな人と生活を共にする」ことに過ぎない。同棲だって事実婚だっていいし、なにも法律婚にこだわることはないと思う。法律婚は法律で男女を別れにくくしているに過ぎず、いったん「嫌い」「一緒に暮らせない」という感情が芽生えれば、その感情が優先されるのは離婚の多い現実が示すとおりだ。

 また「好きな人」といっても「相思相愛の大恋愛」から「嫌いじゃないレベル」まで濃淡はある。箸の上げ下ろしが気になる人とは生活できないが、別に大恋愛しないと結婚出来ないわけじゃない。生活を共にするなら、そこそこ好きなら充分だ。

 恋愛と違うのは「生活を共にする」こと。いろんな離婚を見てきて思うのは、一緒になるときあまりにも「生活を共にする」ということをおざなりにしていることだ。特にお金。FP的にいうと、夫婦というのは個人の次に最小の経済単位で、お金の価値観の違いは共同生活を営む上で最大の障害となる。

 「一人口は食えぬが二人口は食える」ということわざがある。「1人では生活できないときでも2人になれば何とかなる。」と言う意味で、今どきの生活が厳しい若い人にぴったりの言葉だ。ただし、前提となるのは「共稼ぎ」。もちろん、病気や働けない事情がある時は別だが、基本的に共稼ぎだったら低賃金でもお互いを補完し合って生活していける。

 私は「自分の食い扶持は自分で稼ぐのが大人。そうしないと自分の自由も自立もない」と思っているが、世の中、意外に専業主婦指向が強い。高給取りの夫に専業主婦という家庭はもはや望んでも無理なので、渋々パートに出るけど本当は不本意だ。という人も入れると、生活費は男性が稼ぐべきという性別役割分業の根は深い。こんな「相手を養う」重圧前提の結婚を迫られたら、私が若い男性であっても二の足を踏む。

 このお金の価値観に関してはすごくわかりやすいリトマス試験紙がある。それは「デートの食事の費用は男が払うべきか」という質問だ。YESと答える人は基本的に「性別役割分業=男が稼いで女が家庭」という価値観の人。反対に「割り勘で」という人は「基本共稼ぎ」の人。困るのは、自分は「割り勘」と思っていても、親や結婚相談所の人から「そんなことしたら女性に嫌われる」と脅され不本意にお金を払う男性や、今どき「男が支払うべき」というと引かれそうなので、いちおう財布を出すフリをする女性など、本音と打算が交錯する事だ。その辺は冷静に相手を見極めるしかない。

 最後に「馬には乗ってみよ、人には添うみよ」ということわざがある。馬のよしあしは乗ってみなければわからず、人柄のよしあしはつきあってみなければわからないという意味だ。「好きな人と一緒に暮らす」上で一番大事なのは「相性」。でも、これは一緒に暮らさないと分からない。どんなに頭で考えても、エイヤッ!でやらないとわからないということもある。結婚は博打だといわれる由縁である。

 もし一緒に暮らしてみて、どうしてもダメなら止めればいい。失敗を怖れて結婚のハードルを上げるより、低いハードルで始めてみる。「共稼ぎの同棲から初めて、生活できるか相性を確認する。」というぐらいの気楽さで始めたらどうでしょう。


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