イラスト:鈴木ハルナ


オンリーワン同好会

相談員長野が運営委員として参加するオンリーワン同好会(ボードゲーム、ソリティア)です。 よかったらのぞいてください。

Amazon販売サイト

Amazonでボードゲーム“ソリティア”を販売しています。

YAHOO! ショッピング シグネット制作部

YAHOO! ショッピングでボードゲーム“ソリティア”を販売しています。

老後の住まい

画像をクリックするとアマゾンの紹介ページへ飛びます。

中高年のダイエット

画像をクリックするとアマゾンの紹介ページへ飛びます。


Home 相談員のコラム 相談員コラム…贈与税と扶養義務②

PostHeaderIcon 相談員コラム…贈与税と扶養義務②

 前回の日経新聞(2012.10.17)「贈与にならぬ資産継承」という記事は、「扶養であれば贈与税はかからない」点に注目して「祖父母から孫へ資産移転しては」という提案であった。

 少し前、お笑いタレントの次長課長の河本のお母さんが生活保護をもらっていたというので、大騒ぎになった。5,000万円とも言われる収入のある人の親に対する扶養義務が問題にされたのだ。改めて「扶養義務ってなに?」と思った人も多いと思う。扶養義務というのは親族間の生活の面倒を見る義務だ。親が子供の生活費や教育費にお金を負担しても、それは扶養で子供への贈与とは言えない。だから贈与税の対象外となる。じゃあ、家族間でどこまで扶養義務があるのかというと基本的に2親等以内。つまり配偶者、子供、親、祖父母、兄弟姉妹だ。3親等の叔父、叔母、姪、甥までには扶養義務は及ばない。

 こうした親族間にはお互いに助け合う義務がある。「お互いに」と言うのがミソで、資産の多寡や収入状況によって、年齢に関係無く、親が子供の面倒見るだけでなく、子供が親の面倒を見たり、祖父母が孫の面倒を見たりすることもある。祖父母の立場から言えば、子供への相続は気になっても、孫までは面倒見切れんと思うかもしれないが、親が扶養できなければ当然の扶養義務はあるのだ。だから、祖父母から孫へ学費や生活費を支援する場合、110万円を越しても贈与税はかからない。

 金融資産の多くは高齢者が保有している。もし高齢者に余裕があるなら孫の教育費を見てやるのは孫の未来への投資と同時に相続税の軽減になる。死んでから子育ての終わった子供に相続させるより、生きている内に孫の教育費を出すことが、「おじいちゃん(おばあちゃん)のおかげで学校に行けた。」と子供や孫に感謝されるお金の使い方になる。

 ただし、孫や子供の面倒を見るためにお金を渡す場合には、注意が必要だ。贈与と扶養の境界線は曖昧なので、税務当局に疑われないよう、記事では注意すべき項目として「贈与ではなく扶養」の五箇条をあげている。

①必要な金額を必要なときに渡す・もらう

②もらったお金は余らせず、使い切る

③学費は、出来るだけ学校などに直接支払う

④ぜいたく品(車も含む)は買わない

⑤援助する側の老後資金は渡さない

 例えば、大学進学する場合、まとまって4年間の学費を孫でなく、親に渡すのは贈与と見なされる。毎年、必要な額を孫に渡そう。また、孫のため学資保険に一括支払いで入っても、満期保険金には贈与税がかかる。一括ではなく毎年、分散して支払おう。必要なお金を適正な方法で必ず記録に残して渡さなければならない。ぜいたく品や遊興費はもっての他なのは言うまでもない。特に最後の⑤は大切だ。孫の扶養にまで祖父母が関わるのは親世代の困窮度と祖父母に余裕資金がある場合だ。あくまで、老後の生活に必要なお金を残した上での話だ。

 贈与税の回避が基礎控除(年間110万円)だけでなく、扶養義務を果たすことでもできるという方法論で、貧乏な孫世代の教育に余裕資金のある高齢者からお金が回るようになれば、社会全体にとっても生きたお金となる。

※前の記事は左の「相談員のコラム」で読めます。