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Home 相談員のコラム 相談員コラム…住宅購入を考える⑥ 家は入れ物

PostHeaderIcon 相談員コラム…住宅購入を考える⑥ 家は入れ物

 少し前にとてもいい家選びをした人が居るので本人に了解を得てご紹介しよう。その方は5歳と3歳の男の子のいる30代のご夫婦だ。それまで2DKの賃貸だったが、さすがに狭くなりマイホームを買うことにした。そこで彼らが選んだのは、私鉄沿線の築15年の中古一戸建て物件だった。共稼ぎなのでピカピカの建て売り物件や新築のマンションも買えたがあえて中古一戸建て物件にした。たぶんリフォーム代を含めても新築の70%程度で買える物件だ。

 彼らが自分の家を切実に欲しいと思ったのは、賃貸でやんちゃ盛りの子どもたちに「静かにしなさい!」と毎日言い続けることがむなしくなったからだそうだ。共同住宅の騒音問題はこじれるとやっかいだ。音が迷惑な人もイライラするが、音を出す方もいつクレームが来るかと子供をしかり飛ばしてオドオド暮らさなくてはならない。まわりに気兼ねしない子育てがしたいから一戸建てを選んだ。

 しかも、動き回る男の子2人なので、汚すし壊す。新築のピカピカでは疲れるので、惜しげ無い中古物件を選んだ。つまりこの家族にとって、中古の一戸建ては必然の選択だったのである。

 後は通勤圏で保育園や小学校の近く、駅から徒歩圏内の物件を探す。ネットで当たりをつけて、休みになると弁当を作って見に行く。運が良ければ中まで見せてもられるが、ダメでも外側から見て、近くの公園で弁当を広げる。その物件がダメでも環境が気に入れば最寄り駅の不動産屋さんに飛び込み相談し、連絡先を置いてくる。

 そんな中、まわった不動産屋さんから「条件に合った家が売りに出ました。」と連絡が入る。見に行くと、築15年ながら注文住宅なので見るからにどっしりし、中もとてもきれいに住んでいて、植栽も手入れされている。聞くと老夫婦が住んでいたが、子供の近くに引っ越すとのことだ。何よりまわりの環境が良く駅8分にも関わらず、しっとりした住宅地で保育園、小学校も近い。とても気に入りここに決めた。

 リフォームは外壁や屋根は問題なく、設備はさすがに古いのでシンク、洗面所、給湯器は新品に替え、壁紙を貼り替え、畳を替え、窓を複層ガラスの断熱サッシにした。築十五年なので子育てが終わるまでのあと20年ほど使えれば問題ない。そして子育てが終わり退職したら、ここを売って便利で小さなマンションに越すそうだ。もちろんローンはとっくに終わっているし、子育てに便利な場所は次代の子育て世代には魅力ある土地なので、資産価値は目減りせず古屋つきの土地で売却もすぐにできるだろう。

 この家選びの良いところは3つある。1つは「家は入れ物」と割り切っていること。家に変な価値観を持っていると、過剰な思い入れのため目が曇る。とくに新築にこだわると駅からの距離や広さ、不便さで妥協しなくてはならない。

 2つ目はお金の余裕をもった住宅購入だった事だ。購入時、中古住宅は新築に比べ、仲介手数料(物件の3%+6万円、3000万円の場合100万8千円)などの費用(物件の7~10%)が余分にかかるため諸経費がかさむ。また、リフォーム代金も数百万円かかる。それらの費用が手持ちの貯金でまかなえたため、手続きがスムーズであった。(リフォーム費用や諸経費を住宅ローンと一緒に借りるためには手続きにかなり日数がかかる)また、自分たちが買える七割程度の物件だったため、ローン返済が軽くすみ、余力を教育資金や老後資金にまわせた。

 3つ目はその後の計画があることだ。もちろん計画通りには行かないかもしれないが、子育てが終わったら、自分たちは老後に適する家に引っ越し、この子育てに最適な場所は次代の子育て世代に明け渡すという発想はすばらしいと思う。

 最後に、このお宅も利用し、私もお勧めする住宅ローン「フラット35」をご説明する。住宅支援機構のフラット35は文字通り最長35年借りられ、固定で現在1.8%の金利だ。以前は中古住宅というと住宅ローンがネックだったが、最近は中古物件にも積極的に貸してくれる。ただし、機構の定める技術基準に適合する事が要件となる。その適合証明書を手にいれるために、専門家に調査を依頼し、数万円の費用と日数がかかる。中古マンションの場合は「中古マンションらくらくフラット35」というローンがあり、それに登録されていれば品質に問題ないということで、適合証明書は省略できる。

 住宅購入というと一生に1度の買い物というので力が入ってしまいがちだ。でも住宅購入の最大ポイントは「家ににがんじがらめにならない。」ということに尽きると思う。経済的にも気持ち的にも背伸びしないで、ゆとりや遊びをもって望んで欲しい


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