イラスト:鈴木ハルナ


オンリーワン同好会

相談員長野が運営委員として参加するオンリーワン同好会(ボードゲーム、ソリティア)です。 よかったらのぞいてください。

Amazon販売サイト

Amazonでボードゲーム“ソリティア”を販売しています。

YAHOO! ショッピング シグネット制作部

YAHOO! ショッピングでボードゲーム“ソリティア”を販売しています。

老後の住まい

画像をクリックするとアマゾンの紹介ページへ飛びます。

中高年のダイエット

画像をクリックするとアマゾンの紹介ページへ飛びます。


Home 相談員のコラム 相談員コラム…35年ローンを考える①

PostHeaderIcon 相談員コラム…35年ローンを考える①

 消費税の増税のせいか、この頃「家を買いたい」という方が多い。家を全額キャッシュで買う人は稀なので、金融機関からお金を借りて購入する。この住宅ローン、変動か固定かといった金利ばかりが取り沙汰される。確かに金利は大事だが、FPとして気になるのは、そのローン期間の長さだ。自分の家が欲しいという気持ちに水を差すわけではないが、月々の返済を軽減するために35年ローンを安易に組む例が多いが本当に大丈夫だろうか。

 貸す側の銀行は倒産の危険がある企業に貸すより、確実に担保がある個人の住宅ローンの方が安全なため、積極的に貸したがっている。ただし、ローン破綻されたら困るのでシビアな審査をする。

 このローン審査で一番チェックが厳しいのが「勤め先」と「年収」である。非正規雇用や自由業など不安定な職業の人はまず借りられないし、年収により借りられる金額が算出される。よほど高齢でない限り、自分の年齢や子供の年齢・人数、扶養家族など他の要素はほとんど加味されない。

 安定した職場の正社員でそこそこの年収があれば、まず審査には通るだろう。銀行は審査にパスした優良顧客には目一杯お金を貸したがる。しばしば銀行が貸すお金と返せるお金は違うといわれるが、進められるままに目一杯の金額を35年ローンで組むとどうなるかシミュレーションしてみよう。

 家が欲しくなるのは、子供が生まれて少し大きくなった頃だ。30歳前後で結婚すれば、35歳頃だ。いずれ子供部屋も欲しくなるし、賃貸は手狭だし思い切って買っちゃおうと夫婦で相談がまとまる。新聞折り込みのチラシを見たり、ネットで調べたり、モデルルームを見に行き始めると、つい、いい物に目が行く。一生に一度の買い物だし、後で後悔したくないしと広さも設備もワンランク上をねらうと、あっという間に予算オーバーとなる。いい物件を夢見た後、あれこれあきらめて、実際の購入費用は3000万円~4000万円に落ち着く。

平成24年の住宅支援機構の「フラット35」の利用者の費用調査によると新築の場合

・建物のみ 3050万円

・建物+土地 3562万円

・建売り 3206万円

・マンション 3758万円

上記費用に諸経費を足して、自己資金(平均15%)を引くと住宅ローンは3000万円ほどになる。

 さて、35歳で年収450万円の人が、3000万円を35年ローン、固定金利2.5%で借りると

返済総額 4504万円   支払利息 1504万円

月々の返済額 107,248円(ボーナス支払いなし)  年返済額 1,286,976円  となる。

 この場合の一番の問題は、返済が70歳まで続くことだ。年金の支給が65歳になり、この先もっと後になる可能性がある。しかし、役員で残らない限り、雇用延長と言っても60歳からの働き方は現役世代とは大違いだ。収入は良くて現役の7割、悪くすると5割となる。それも、65歳まで。その後5年間は年金から住宅ローンを支払わなくてはならなくなる。

 果たして70歳になって月々107,248円の住宅ローン返済ができるだろうか? それでなくても老後資金は不足気味で月々の家計費の補填で貯金を取り崩すことも多い。老後破綻がわかっているのに、何でこんな無謀なローンを気軽に組むのか? 次回はその危うい心理分析と回避方法を考えたい。

 

※前の記事は左の「相談員のコラム」で読めます。