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PostHeaderIcon 相談員コラム…三足のわらじ③

 三足目のわらじはトラタヌ(右上TORA-TANUのアイコンをクリックしてね)の店長である。知ってる人は知ってるが、ほとんどの人が知らない通信販売のお店で、商材はすべて自分たちで作った小物。昨年からは都内の手づくり市にも出没して売っている。

 
私は「店長」兼「作り手」で、他に2人のメンバーがいる。始めたばかりの頃は、手作り業界を知らないので「どんどん売れて在庫なくなったらどうしよう」というそれこそ捕らぬ狸の心配をしていた。しかし幸か不幸かそんなには売れるものではないようで、今はボチボチやっている。なので、わらじというほどの稼ぎはないが、ありがたいことに続けるうちにそれぞれのコアなファンも徐々に現れてきている。

 
私にとってこの三足目のわらじは老後への種まきだと考えている。老後には有り余る自由な時間がある。そこでチマチマ手仕事ができたらどんなに楽しいだろうと思う。手を動かし物を作ることは楽しいので、趣味の手芸や木工、陶芸は今や花盛りだ。しかし、そうして作られた物はどうなるかというと、一通り自分の身の回りの物ができると人にあげる。これが問題で、はっきり言ってありがた迷惑なことになりかねない。広くもない家に物があふれて困っているのに、その上、義理で欲しくもない物を押しつけられてうれしいはずはない。相手にも物にも失礼だ。

 
作った物のためにもそれが欲しい人に渡したい。そのために売るのである。もちろん、ゆくゆく少ない年金の補完になればという欲もある。しかし、そんなに簡単にお金を出してまで欲しいと思わせる物は作れない。だから今は試行錯誤のときだと思っている。考えて作って客の反応を見て、批評しあって改良する、の繰り返しだ。みんな他の仕事や介護を抱えているので、無理はしない。

 
元々、手仕事は好きだけど、手本通りに作る「手芸」や「工芸」はいやだし、作家と名乗るアーティストでもない。でも70代になってもオリジナルのアイデアとそれを具現化する技術で人に買ってもらえる手仕事がしたい。トラタヌはそんな楽しい老後を夢見て今できることをやる助走の場なのだ。

 
私がこんな三足のわらじ生活を選択した最大の理由は「自由な時間」の確保だ。私たち50代から60代の女性は多かれ少なかれ「親の介護」を抱えている。私もご多分にもれず今遠距離介護のまっただなかだ。

 私の両親は
5年ほど前まで、時々短期の入院はするものの、年の割には元気で、旅行を楽しんだりして夫婦2人で暮らしていた。しかし、ここ数年手助けが必要となり、ヘルパーさんやデイケア、近くに住む親戚のお世話になりつつ、私も月一回のペースの遠距離介護で身の回りの世話をしていた。今年に入り、母親がいきなり食べられなくなり、意識も混濁し緊急入院し今に至る。父親は92歳にして初めての一人暮らし、毎日母親に会いに病院へ行っている。だから、今は遠距離介護も月二回に増やした。田舎では自動車がないと役立たずなので、申し訳ないがつれあいに自動車を出してもらい、一緒に行っている。兄夫婦も行ってくれるので、週末には誰かがいる体制だ。

 同居介護の大変さとは比べようもないが、それでもあれこれ段取りつけて月二回泊まりで帰るのはしんどいときもある。とてもフルタイムの責任ある仕事を続けていたら無理だったと思う。FPの仕事は自営なので時間は自分で決められるし、保育補助の仕事は月に15日ほどで一日4時間の短時間労働、いざとなれば交代してもらえる。通販のお店の運営や手仕事は空き時間にやる。自分の時間を自分で管理できる仕事だからこそ、いろいろ断念しなくても遠距離介護と両立できる。

 
50代後半というのは私にとって、生活の糧を稼ぎつつ、子育ての最終段階、親の介護、そして自分の老後にそなえる期間だ。どれも大事で、何かのために何かを犠牲にするというものではない。次回はそんな私の具体的一日を紹介しつつ、三足のわらじの効用についてもう少しおつきあいいただきたい。


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