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Home 相談員のコラム 相談員コラム…息子の年金

PostHeaderIcon 相談員コラム…息子の年金


 今年もいよいよ残り少なくなった。12月は気持ちだけアセアセするので落ち着かない。そんな中、来年の一月に20歳になる息子に区役所から成人式の案内が届いた。成人式なんて好きにすればいいが、問題はいよいよ年金加入者となることだ。息子はあまりバイトをしない学生なので親が出してやるか、「学生納付特例制度」を申請するか迷っている。本人に聞くと「どっちでもいいよ」というおきまりのセリフだ。

 ご存じかもしれないが、年金は強制加入なので20歳以上であれば学生でも国民年金制度に加入しなければならない。ただ、学生には所得がないことから、国民年金制度に加入しても保険料を納めなくてよい「学生納付特例制度」がある。平成12年4月からスタートしたので、自分が学生だった頃はなかった私たち親世代には知らない人も多いだろう。

 この制度は、居住地の市区町村の国民年金担当窓口に申請し、承認を受ける必要がある。学生(大学生・専門学校生)本人が一定以上の収入がある場合は受けられないが、バイト程度の収入なら大丈夫だ。また、在学中は前年の所得を確認する必要があることから、毎年申請が必要となる。ちなみに親の年収は関係ない。

 学生納付特例制度の申請をし、承認を受けると、学生納付特例期間中の障害や死亡といった不慮の事態には、満額の障害基礎年金または遺族基礎年金が支払われる。また、学生納付特例期間は老齢基礎年金を受けるために必要な期間として計算されるが、年金額には反映されない。年金を満額にしたいときは、保険料をさかのぼって納めること(追納 10年まで可)が認められているので、卒業後、稼ぐようになったら追納することもできる。

 「親が成人する子供の年金の心配をすること自体が過保護だ」と批判されればその通りだと思うが、ほっとけば無年金になるので気をもむのである。ただ、学生ならまだそんな甘えも許されるかもしれないが、先日、70代の女性から30歳半ばの息子の年金を払うべきかという相談があった。

 もちろんその女性は年金生活者だ。息子が非正規雇用で年金を払っていないようなので心配なようだ。自分の少ない年金から子供の年金の掛け金を払うという。自分が死んだ後、子供が将来、路頭に迷うことがないように何とかしてやりたいせつない親心だ。この相談には、無年金になると障害基礎年金など受け取れないことと、収入が少なければ「免除」申請ができる事をお伝えした。表の統計にはあらわれないが、親が子供の年金を払ってやっているケースは結構多いかもしれない。

 逆のケースもある。親への仕送りのために自分の年金を使う場合だ。いま親が80~90歳代の場合、年金制度が確立した1961年(国民年金法)にすでに成人だったため低年金や無年金の人が多い。特に自営業や農業のお嫁さんだった高齢女性は「自分の年金払ってください」と夫や舅に言えなくて国民年金を払えず、2~3万円と年金が少ない。なので、そんな高齢者(親)に介護が必要になると子供達が仕送りする。子供もすでに60~70歳、退職して年金生活なので、その中から親に仕送りする。これも身近で結構聞く話だ。

 親から子供でも、子供から親でも、年金で年金の掛け金を補填したり、年金で足りない年金を補填するケースなんて、たぶん今の年金をあれこれ議論している「有識者」には想定外だろう。家族が家族を支えるというが、こんなやりきれない内実で支えられるのが現状の年金制度だ。

 というので、息子には年金分の掛け金を貸してやるか、自分で「学生納付特例制度」の申請をさせようと思う。

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