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PostHeaderIcon 相談員コラム…デビットカードの使い勝手


 お財布に入っているカードといえば、ポイントカードや診察券などどうでもいいものから大事な物までいろいろあるが、なんといってもお金がらみのカードではキャッシュカードとクレジットカードが両横綱だ。キャッシュカードは印鑑と通帳の入出金を一枚のカードにし、銀行や郵便局の窓口が開いていない時間でも預金から現金が引き出せる便利なカード、預金口座があれば一枚はみんな持っている。かたやクレジットカードはお店やネットショップで物を買うとき後払いで決済できるカード。ほとんどの人が一枚はもっているし、日本におけるクレジットカードの決済額も40兆円を超えるという。

 そこで今回取り上げたいのが「デビットカード」だ。最近なぜかテレビCMで盛んに宣伝しているが、日本に登場して15年もたつのに未だに知名度は低く、取引額もクレジットカードに比べ極端に少ないマイナーなカードだ。CMもデカくてかわいくない赤ん坊が出てきて、説明が良くわからずイマイチな感じだ。良い物なのに残念な存在なので、ぜひ紹介したい。

 物を買ってお金を支払う決済用のカードには3種類ある。前払い方式はプリペードカードや電子マネーなど、始めに現金でカードを買ったり、現金をあらかじめカードに入れたりして置くタイプ。逆にクレジットカードは後払い方式で、一括支払いなら翌月に預金から引き出され、分割払いやリボ払いなら金利手数料と共に毎月決まった額が預金から引かれる。そしてデビットカードは預金からその場で直接引き落とされるタイプ。デビットとは簿記用語で「借方」(かりかた)のことで銀行口座からの引出額も意味する。

 私は楽天銀行で5年ほど前にこのデビットカード(ビザデビット)を作って、今も日常的に使っている。クレジットカードも持っているけどほとんど使わない。このデビットカード結構いいのに何で利用が広がらないか不思議だった。どうもクレジットカードと違い、扱う金融機関のもうけが薄いのであまり乗り気ではなかったようで、広告も積極的でなく、そのため知名度が低いままだった。せっかく金利が稼げるクレジットカードで日本の消費者は満足しているのに、欧米で普及したからといって、デビットカード広めなくてもいいんじゃない?と考えたのではと勘ぐっている。そして、登場から15年たち、やっとぼちぼちCMが始まったのだ。なんで良いかというと、他のお金に関するカードと比較するとよくわかる。

 まず爆発的に広まった前払い型のパスモやワオンのような電子マネー、確かに便利だけれど、チャージが結構面倒だし、落とすと現金と同様にまず出てこないので真っ青になる。自動チャージならなおさらだ。だから、チャージ額は数千円から1万円程度と少額になるので、切符やコンビニなど小物の精算にしかつかえない。

 
キャッシュカードもおろすのは結局近くのATM。確かにコンビニでもおろせて便利なのだが、何故かしら5時以降や土日祝日など引き下ろしたい時に倍額の手数料がかかる。今年からは今まで無料だった平日にも手数料を取るようになった。手元に大金は置きたくないので、例えば休日に一万円おろすのに210円かかれば、2.1%手数料を支払う事になる。預けても普通預金は0.02%の金利にしかならないのに、自分の預金を引き下ろすだけで、あまりにも理不尽な手数料だと思う。金額が小さいから利用者が気づかないとでも思っているのか。

 
クレジットカードは引き落とし時の預金不安がつきまとう。翌月以降の支払いなので猶予はあるが、素人はその間有用な資金繰りができるわけでもなく、イタズラに支払いが延びて、いったい今月末に支払いはいくらになるのかわからなくなり、不安になる。預金残高が潤沢なら問題ないが、ギリギリの残高だとやりくりに気をもむことになってしまう。もちろん一括支払い以外の分割支払いやリボ払いは高額な金利を支払う立派な借金だ。後払いはそのときお金がなくても物が買えるので、つい気が大きくなり、無駄遣いの温床となる。

 その点、デビットカードは現金を引き出したり持ち歩いたりする事もなく、お店やネットでお買い物ができるカードの利便性はそのままに、その場で代金が預金から引き出される。もちろん現金支払いと同様なので、クレジットカードのような「カード破産」の心配は一切ない。何より一番いいことは手数料が一切かからないことだ。

 デビットカードは2つの種類がある。一つはキャッシュカードがそのまま使える「Jデビット」といわれるタイプ。もう一つはカード会社が運営する「ブランドデビット」だ。Jデビットはキャッシュカードと一体で、代金を支払うお店の端末でカードを読み取り、口座の暗証番号も入れなければならないので、キャッシュカードを人に手渡す抵抗感があり利用が広がらなかった。

 一方、私も持っているビザカードのような「ブランドデビット」は発行する金融機関に口座を開き、キャッシュカードとは別に専用カードを作る。使用方法や利便性はクレジットカードと同じで、ビザなどブランドの加盟店であれば国内外を問わず使えるし、利用のたびにメールが届くので不正使用はすぐわかる。また、無くした場合もクレジットカードと同様に不正使用は金融機関が一定程度まで保証してくれる。

 ただ、デメリットはクレジットカードのように発行会社が金利で稼げる訳ではないので、ポイントのような還元はあまりないこと。そして、あまり普及していないので、取り扱う金融機関がスルガ銀行、楽天銀行、りそな銀行、東京三菱UFJ銀行、イオン銀行など数行のみという点だ。

 デビットカードは、私みたいにクレジットカード嫌いの人や、学生や高齢者などクレジットカードの審査が通らない人、家計をシンプルに管理したい人にお勧めだ。特に親元を離れこの4月から新しく自立する人が、もしクレジットカードを検討しているなら、ぜひデビットカードにしてほしい。初めての家計管理でクレジットカードに振り回される悲劇があまりにも多いので、親の世代であるオバサンは心配なのだ。


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