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Home 相談員のコラム 相談員コラム…中高年ダイエット⑤

PostHeaderIcon 相談員コラム…中高年ダイエット⑤

 ダイエットの王道が筋力をつけることと食事でカロリーダウンすることだとしたら、ぐっと近道というか抜け道なのが「代替食品」と「サプリメント」である。夏になるとこれらのコマーシャルが増えるのでご存じだと思う。きつい運動や食事制限をしなくても誰でも簡単に痩せられるというあれである。ダイエットのことを語る上で避けて通れない。

 私が化粧品会社にいたころも健康食品も一大ブームで少し扱った事があった。在籍した会社には直接のダイエット商品はなかったが、関連会社が売っていたり、売り込みも多かったので、いろんな商品を試したりした。売る側からの知識も少しあると思うので紹介する。 

   「代替食品ダイエット」というのは普通の食事をローカロリーの「代替食品」に置き換えてカロリーを減らすダイエット法だ。有名なのが“Pテインダイエット”で粉末を水でシャカシャカ溶いて飲む。これが大当たりしたので、雨後の竹の子のように類似商品がつくられ、今や飲むタイプだけでなく、おからビスケット、寒天の入ったフリーズドライのおかゆ、こんにゃく麺などいろんな種類がある。ローカロリーぶりも“Pテインダイエット”は一食178Kcal、こんにゃく麺60Kcal、寒天のおかゆはなんと35Kcalとエスカレートしている。これを一食500Kcalと置き換えれば、簡単に一日300~400Kcalカロリーを簡単に減らすことができる。確かにお手軽ダイエットだ。

 
原材料はプロテイン(タンパク質で大豆、牛乳、卵などから脂肪や炭水化物を除去したもの)やおから、ふすま、こんにゃく、寒天などローカロリー食材で、それにビタミンやミネラルを入れ、美味しく味付けしたものだ。原材料は安価なのに“ダイエット”というだけで高くても売れるので、売り込みにも力がはいり、どのメーカーも「なるほど」と思わせるトークで競い合っている。

  「代替食品」自体、別に害はないし、カロリーダウンもできるのでいいのだが、問題点が3つある。一つは高価なこと。一箱一万円なんて当たり前。文字で一食あたり300円と聞くと「そんなもんか」と思うが、現物を見ると「これで300円かよ」と思うほど貧弱な感じがする。もう一つは「腹持ち」がしないことだ。置き換えるのがいいが、その後の仕事に支障が出るくらいお腹がすく。もう一つは「まずい」こと。原材料を見ても美味しい感じはしないと思う。いろいろ試食したが、確かに味付けの工夫はされていて我慢はできるレベルだが「美味しい」と思える物はひとつもない。といわけで、ずっと使い続ける人はまれで、短期間で一気に体重を減らしたい人向けの物だ。だから痩せたい夏に売れる季節商品ともいえる。

 
ただ「一食をローカロリーの物に置き換える」という発想はとてもいい。一食を200Kcalぐらいに抑えられると、残りのカロリー枠にずいぶん余裕ができる。別に既製の「代替食品」でなくてもとても良い物がある。それは“お粥”だ。これに思い至ったのは父親の為に非常用に大量に買ったレトルトのお粥の消費期限がせまり、毎日これを食べ続けたせいだ。お粥は水の量でも違うが、ご飯の半分から5分の1程度のカロリーだ。レトルトの“白粥”(安売りで89円)は一パック87Kcalだった。量は大きめの茶碗一杯分、これを梅干しやおかか、塩昆布などで食べる。お粥だけだと栄養が足りないので、副菜に温泉卵とおひたし、もしくは野菜ジュースをつけても200Kcalだ。これを朝ご飯か昼ご飯にすれば、夕食は普通食でも問題ない。美味しいし、あつくてフーフーするので食べる速度も遅くなり、満腹感がありお腹もへらない。勝手に「お粥さんダイエット」と呼んでいるが、良いことずくめなので是非お勧めしたい。

 次は「サプリメント」。サプリメントも漢方薬含め玉石混交いろいろある。最近は“特保”という機能をうたってもよい食品もあるので裾野も広くなった。私が思うに「ダイエットサプリ」は2種類に分かれる。“下剤系・利尿系”と“その他有効成分入り系”である。“下剤系”はお茶に多く“スッキリ”とか“スルッと”とか“ドカン”とか大きな文字が躍り、確かに一時的に効果はある。当たり前で、お腹を下して栄養が吸収されなければ太ることはない。似た効果に“利尿作用”を促す物もある。これも余分な水分を強制的に排出すれば体重はへる。ただ、こうした物は医薬品と紙一重のグレーな存在だ。実際、止めれば元に戻るが、下剤や利尿剤の長期使用は深刻な健康被害になりかねない。だから “下剤系”や“利尿系”を使ったサプリメントはお勧めしない。

 また“その他有効成分入り系”のサプリメントや特保商品ははっきりいってよくわからない。カプサイシン(とうがらし成分)やショウガなど代謝を上げる物や脂肪分解酵素が入った物などいろいろあるが、有効成分の効果が売る側からしか情報がなく、第三者機関で検証されていない以上「信じる物は救われる」状態だろう。
 はっきり言って、ダイエット商材のセールストークは各社加熱する一方で、特に使用者の経験談はかなり怪しい。ある商品も最初の頃は3ヶ月で-5Kgの成功談だったのが、いつの間にかエスカレートしていまや-20Kg。そんなに急激に痩せたらそれ自体がすでに病気で立って居られないだろうと思う。実際、不当表示や、使ってはいけない成分の使用など薬事法で捕まる業者も後を絶たない。「いかがわしい」と思ってもつい引き込まれてしまうのが、ダイエット商材の世界だ。

 
「代替食品」や「サプリメント」は魔法の特効薬ではない。自分の食生活や活動量を変えずに魔法に頼って痩せても、魔法が解ければリバウンドするだけだ。ただ、コントロールと筋力アップして補助的に使えば一定の効果はあると思う。特保のお茶程度なら試したい気もするが、大金を使えるかというと私には無理だ。

 次回は最終回で、ダイエットの後日談である。 

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