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Home 相談員のコラム 相談員コラム… 老後は都会で⑥ 老後の自由な時間

PostHeaderIcon 相談員コラム… 老後は都会で⑥ 老後の自由な時間


 最近のはやり言葉に「老後には『きょういく』と『きょうよう』が必要」というフレーズがある。教育と教養ではなく「今日行くところ」と「今日の用事」のこと。
 仕事をリタイアし、子育てや介護を経て肩の荷がおりた老後には、膨大な時間が待ち受けている。この長くて自由な時間を楽しめるか否かは老後人生の大問題。もし今日行く所もなく、今日やることもなく、楽しみも無い退屈なだけの時間がこの先延々と続くのなら、時間という牢獄の囚人である。今回は老後の自由な時間を過ごす場としての都会生活の良さを前期と後期で考えたい。

1)高齢期前期 6075歳代

 老後といっても、年金支給開始年齢が段階的に引き上げられる昨今では、60歳で定年になったからといってスパッと仕事から引退はできない。60歳から65歳の賃労働は生きがいのために働くというより、食べていくために働かざるを得ない状況だ。65歳からは年金も満額入るけど、まだまだ持病のひとつやふたつあったとしても元気だ。今時の60歳~75歳なんて、自分でも年寄りなんて自覚しないし、限りなく高齢に近い中年みたいなもんだ。

 仕事は元の職場に再雇用という場合もあろうが、都会にはこの年代の人たちが働く場所がいろいろある。月に二回新聞折り込みされる区の広報誌には公共機関の短時間労働の臨時職員や非常勤職員の募集が良く載っているし、日曜日の新聞折り込みの求人チラシを見れば、掃除、介護、管理人、送迎の運転、学食や社食の仕事、保育、販売員など60歳以上を対象とした募集が盛りだくさんだ。

 確かにほとんどが短時間で時給は安いし、仕事もそれなりに大変だが、体を動かし働いてお金を稼ぐことはそれだけでやりがいがあるし、社会とつながっている感が得られる。何より現役のフルタイム労働と違って責任が軽いし、労働時間が少ないので圧倒的な自由時間がある。

 都会の高齢者は、このやっと手に入れた自由な時間を趣味、ボランティア、遊びと実にアクティブに使っている。各種セミナーも、カルチャースクールも、原発に反対する集会も、高速道路をハーレーで爆走する集団も、趣味の教室も、スポーツ施設、美術館、博物館、映画館、図書館、街歩き、合唱団、ダンススクール、ゲームセンター、カラオケ、日帰りバスツアーもこの年代で一杯だ。特徴は平日、昼間に活動すること。夜は眠くなるし、土日は混むということもあるが、平日や昼間はどこも空いていてとにかく安い。65歳からは各種シルバー割引もあるし、都会の高齢者活動的で賢い消費者なのだ。

 もうひとつの特徴は社会的意識が高いこと。自分が元気なうちは何か「人の役に立ちたい」と思う人が多い。身近なところでは孫育て、ボランティア、地域活動、社会活動などだ。都会はまじめで賢く、遊び好きで活動的で志をもった人たちを生かせる場が多いのだ。

 高齢で人のために何か役に立てるかと思われるかもしれないが、60歳台はボランティアの世界ではバリバリの現役だ。近くに住む知人は70歳台で、本を読むボランティアと、入院する病児につきそう親のための宿泊施設のボランティアをしている。「人の役に立つ」というのは、仲間もできるし、自分自身のメンタルに良さそうだ。他にも公園の花の手入れなど、70代でもできる体のきつくないボランティアが探せばいろいろある。

 もちろん趣味の会も、行政主導のものから民間のものまで区報を見ればいろいろ載っているし、ネットでも探せる。ヨガ、歩け歩けの会、テニス、ダンス、スポーツ吹き矢、卓球、水泳教室、囲碁、将棋、健康麻雀(賭けない)、コーラス、俳句や短歌の会、詩吟、郷土史研究会、自然観察会、グランドゴルフにパークゴルフ、生け花に茶道、手芸、陶芸、そば打ち、料理教室など盛り沢山でその多くが参加料500円~1000円、もしくは実費と会場費と利用しやすい価格だ。
 理想は一週間(7日)のうち、お金を稼ぐのに23日、人のために12日、自分の楽しみにために2日、家事に1日。こんな感じだ。

 
2)高齢者後期 75歳代~

 さすがに75歳を超えると、自他共に認める高齢者だ。この時期になると、一部の自営業者や特殊な仕事を除いて仕事はしない。初回にもいったが、田舎暮らしではこの時期を迎えると「自動車の運転」が高齢者の自立の壁となる。しかし、徒歩圏で生活できる都会暮らしなら自立した生活はまだまだ続けられる。

 時々は遠出もするが、日常は徒歩圏で暮らす。都会は便利なので、各種宅配弁当があるし、コンビニもスーパーも頼めば宅配してくれるし、ネットバンキングを使えば支払いで金融機関に行く必要もない。だから家から一歩も出ない生活も可能だ。しかし、それでは心身ともに滅入ってしまう。あえて外出する用事を見つけて出来るだけ外に出る。若い時はいかに効率よく用事をこなすかということばかり考えるが、年取ると用事のひとつひとつが大事な日常だ。

 銀行にお金を下ろしに行くついでに近くの商店街で買い物をする。かかりつけのお医者さんの帰りにランチを楽しむ。行きつけの喫茶店でモーニングを食べれば、店員さんとおしゃべりして新聞や週刊誌も読める。徒歩圏の図書館は重要な情報元、本を借りるだけでなく、官報やボランティア情報が手に入る。散歩しようと気構えるとなかなか続かないけど、小さな用事と組み合わせれば、花屋さんのぞいたり、行きずりの赤ちゃんを眺めたり、公園で散歩する犬見たりあっという間に数時間たってしまう。もちろんスタスタ歩ければいいけど、杖をついても、歩行器につかまっても、とにかく歩ければ外出は気晴らしが出来ていくつになっても楽しい。この外出こそが都会の高齢者の自由で自活した暮らしだ。

 次回は都会の高齢者のちょっとお得なお話をしよう。 

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