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Home 相談員のコラム 相談員コラム… 長生きリスク①

PostHeaderIcon 相談員コラム… 長生きリスク①


 更新が遅くなってすみません。この間、前にこのコラムで書いた「老後の住まい」を加筆修正して本にまとめていました。やっとできて
31日にアマゾンで出版(電子書籍)しました。3ドル(約357円)とあまり高くないし、52Pほどで読みやすいと思います。もし読んでいただけたら、是非レビューを書いていただけると本当に嬉しいです。感想を知りたいので星はいくつでもかまいません。よろしくお願いします。さて本題。

 昨年、93歳だった父が腸閉塞の手術し、九死に一生を得て、母と有料老人ホームに入居した。父は絶飲食を繰り返したので、やせ衰えたが、おなかが痛くなる事はなくなった。母も認知症はずいぶん進んだが、胃瘻を外せるまでに回復し、今では自分で食べられる。ホームの方々も親身にお世話してくれるし、近くに住む兄夫婦もあれこれ目配りしてくれ、まずは低レベル安定だ。

 しかし、健康面での心配が少し引くと今度はお金の心配が頭をもたげる。行くたびに父が「こんなに老後にお金がかかるとは思わなかった」「このままでは預金がもたない」と嘆く。入居した有料老人ホームは良心的価格設定だが、夫婦2人部屋で食費などの費用も2人分となるとそれなりの金額になる。自営業だったので現在の定期収入は2人とも国民年金のみ。ほとんどの経費を預金からの取崩でまかなっているので、通帳の残高がどんどん減って行くのが不安でしかたないようだ。

 先日までは「いざとなったら、倉庫だった土地を売ればいいよ」と慰めていたのだが、実際に不動産屋さんに掛け合ったら、東日本大震災以来、実家のある海岸に近い土地は不人気で売りに出してもほとんど買い手がつかないそうだ。まったく困った状況だが、預金が底をつくまでに数年あるし、もしお金がなくなったら、兄と私で対策を練るしかない。ただ頭の隅で「ああ、これが『長生きリスク』か」と妙に納得。そんな自分の問題を踏まえつつ「長生きリスク」について考えてみたい。

 まず、FPとして大反省なのだが「長きリスク」について考えが甘かった。老後の相談を受けてキャッシュフロー表(人生の資金繰り表)を作成する場合、横軸に年齢を入れるのだが、いつも平均余命(残りの期間)にプラス5歳で作ってきた。例えば、50歳男性の相談者の場合、平均余命は約31年なので86歳まで。50歳の女性なら平均余命が約37年なので92歳までといった具合だ。「平均余命に余裕をもたせた表です」というと皆さん納得される。

 はっきり言ってあまり根拠はない。人の寿命は個人差が大きく不確かで、統計があるようでないので「いつまで生きるか」ということを曖昧にしてきたのだ。でも、これではいけない。これからはせめて100歳の長寿に耐えられるキャッシュフロー表でなくてはならないと強く思う。

 その根拠は自分の親の現実だけでなく、今年の初頭のNHKスペシャル「寿命はどこまで延びるのか」という番組だ。ごらんになった方も多いと思うが、医療進歩(ナノマシン、NMNなど)により30年後の平均寿命が100歳になるという衝撃的内容だった。58歳の私の30年後は88歳、たぶん100歳まで生きる気がする。嬉しいというより恐ろしい。

 終戦すぐの1947年の平均寿命は女性53.95歳、男性50.06歳。高度成長の始まる1960年が女性70.19歳、男性65.32歳。そして、2013年が女性86.61歳、男性80.21歳。ほんの70年弱の間にほぼ30年も平均寿命が延びた。この推移を見ると30年後に平均寿命100歳というのも大いにあり得る。

 ただこういう社会になると、キャッシュフロー表という個人レベルの問題ではなく、前提となる年金制度や介護保険、医療保険、生活保護制度など社会保障制度はかなり厳しい運用になるだろう。恵まれた老後といわれる厚生年金や企業年金の受給者も安穏としていられないし、「いざとなった生活保護で」と思っている低年金や無年金の人は、そのときの現実に直面し、つらい老後になるだろう。

 塩辛い話ばかりで申し訳ないが、次回はそんな「長生きリスク」を軽減する方法を、あまり知られていない長生き保険(トンチン保険)などを紹介しつつ探りたい。


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