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Home 相談員のコラム 相談員コラム…長生きリスク②

PostHeaderIcon 相談員コラム…長生きリスク②

 
 老後のお金っていうと、相続税の基礎控除が今年から大幅に削られたこともあり、新聞でもテレビでも「相続は大変!」「相続は争続」と大騒ぎしている。でも、考えて欲しい。相続って相続人(もらう方)にしてみれば、確かに税金でもって行かれるのはいやなことだけど、しょせん「棚ぼた」なお金な訳だし、被相続人(死んだ人)からみたら死んだ後のことなのでどうってことはない。終活(葬式やお墓)だって準備してくれたら残された人間は助かるけど、「死後自分はどう見られたいか」という見栄の問題だ。どちらも落としどころのある一過性の問題だ。

 それに引き替え「長生きリスク」はかなり深刻だ。若い時の貧乏だって辛いのに、最晩年(85歳以上)になってお金が尽きるなんて恐怖でしかない。その頃にはもちろん働けず、病気がちになり、そろそろ介護も必要となる。そんな状態で老後破産したら自分も辛いけど、子供にも社会にも大迷惑をかけてしまう。私にとって「長生きリスク」は相続や終活に比べ、何十倍も深刻な老後のお金の大問題に思える。

 もちろん何十年長生きしてもびくともしない資産家は問題ない。問題はソコソコの資産があり、ボチボチの年金で暮らす高齢者だ。本人もまわりも「たぶん大丈夫だろう」とたかをくくっているし、FPも意外と気楽に「老後は貯金を取り崩して」という前提でキャッシュフロー表を組み立てる。

 実際、老後の家計費はマイナスになることが多く、平均で4~5万円を取り崩して暮らしている。中流クラスでも毎月の収入が23万円(夫が会社員、妻が専業主婦の平均的な年金額)で支出が28万円という家計だ。60歳退職時、2000万円ほど(退職金の平均は、大卒1941万円、高卒1673万円。平成25年厚労省発表)の退職金をもらっても、住宅ローンの残債整理、夫婦で旅行、リフォーム、子供や孫への支援、と使えば65歳という老後の入り口で残りは1000万円ぐらい。この金額多いように見えて、毎月5万円の赤字なら15年ほどしか持たないし、インフレやちょっとしたトラブルやイベントがあれば10年でなくなってしまう金額だ。

 こんな感じで、恵まれていると言われる厚生年金受給者でも、あれよあれよという間に75歳~80歳で金融資産がなくなってしまう。ましてや、退職金のない国民年金のみの自営業者や低年金、無年金の高齢者はもっと厳しい。そして貯金が底を突いていよいよ介護が必要になれば、お金のあるなしがストレートに暮らし方に直結する。こんな長生きリスクを回避もしくは軽減するには


①“
退職ハイを自覚し乗り切る

 退職時は40年も働いたという充足感で気持ちが高揚してしまう。手元には退職金という大金があるし、「長い間働いたんだからご褒美」とばかり自分や家族のイベントにお金を使いがちだ。そこは冷静になって、1年か2年冷却期間を置いてから、じっくり使い道を考えよう。多くの方が退職して2年ほど経ち、老後生活に馴染むと「あのとき気前よく使わなければ」と悔やむ。


②継続可能な老後にする

 基本的に介護が必要ない自立期の老後(65歳から85歳ぐらいまで)はマイナス家計にしない。老後の定期収入のメインは公的年金なので、できるだけその金額で暮らす。夫婦(会社員と専業主婦)なら23万円、ひとり暮らしの厚生年金受給者14万円、自営業者夫婦なら13万円、自営業ひとり暮らしなら6万5千円。それ以上の生活を望むなら老後が始まるまでに終身で入る何らかの定期収入が入る手立てを講じるか、どうしても貯金の取崩をする場合は
100歳までもつ計画を立てる。
 
 「そんな金額で生活するなんて無理!」と言われそうなのだが、それは今の生活レベルを維持し続けるのが無理なだけで、生活をダウンサイジングし年金だけで生活できるように変えるしかない。そんな暮らし方の大変革は
60歳後半ぐらいの気力と体力のあるうちにしかできない。65歳でできないことを85歳になってできるはずがない。

 物を増やさず、今ある物を大事に使い、見栄を捨て、つまらないつきあいを整理し、大事な人とのつきあいを優先させ、安い食材を使う美味しい料理作りに手間と時間を惜しまず、健康に過ごせるようか身体を動かし、お金のかからないちょっとした楽しみを見つける。そのために一番効果的なのが、コンパクトな住まいへの住み替えである。固定費が安い住まい(固定資産税、光熱費、修繕費の軽減)は漢方薬のようにジワジワ老後家計に効く。


長寿年金

 
FPで散々保険のことは勉強したけど、こんな年金保険全く知らなかった。最近、保険コンサルタントの後田亨さんの日経コラム「『長寿年金』で考える 掛け捨て保険は本当に損か」という記事で初めて知ったばかりだ。「長生きリスク」への切り札になりそうな予感がするので、次回詳しく取り上げたい。
 
 いま考えられるのはこんなもんだが、「長生きリスク」のこと、50歳の後半で気がついて本当によかった。


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