イラスト:鈴木ハルナ


オンリーワン同好会

相談員長野が運営委員として参加するオンリーワン同好会(ボードゲーム、ソリティア)です。 よかったらのぞいてください。

Amazon販売サイト

Amazonでボードゲーム“ソリティア”を販売しています。

YAHOO! ショッピング シグネット制作部

YAHOO! ショッピングでボードゲーム“ソリティア”を販売しています。

老後の住まい

画像をクリックするとアマゾンの紹介ページへ飛びます。

中高年のダイエット

画像をクリックするとアマゾンの紹介ページへ飛びます。


Home 相談員のコラム 相談員コラム…セミリタイア 時給1000円の暮らし方 ②

PostHeaderIcon 相談員コラム…セミリタイア 時給1000円の暮らし方 ②

 
 退職間近の人の年収は人それぞれだろうが、終身雇用のなごりでおおむね働きに対して高めだ。その頃には子供も一人前になり教育費負担もなく、うまく繰り上げ返済すれば住宅ローンも終わっている。教育費と住宅ローンという二重苦のない家計はかなりゆとりがある。そこで今まで切り詰めていた反動からか、放漫な家計になるのもこの時期だ。自分たちのプチ贅沢(お取り寄せや耐久消費材の買い換え)、親戚や友人に対する見栄、そして孫への出費、気がつけばかなりの家計費になってしまう。

 そこから、セミリタイア期に入るのだから、まず今まで通りの生活は続けられないという覚悟が必要だ。この覚悟がなく、今まで通りの生活をズルズル続けるとあっという間に虎の子の退職金は減ってしまう。目安になるのは年金世代の家計費だ。総務省「家計調査」(平成26年)によると、60歳以降世帯(2人)の平均支出額は、

6069歳の世帯 月249214
70歳以降の世帯 月20487

 もし、退職直前に4050万円の生活をしていたとすると、ほぼ半額の生活をしなくてはならない。生活水準や規模を半分にするのは難しいと言われる。しかし良く聞けば、そうしたプチリッチ生活になったのは子供の教育費が無くなったり、住宅ローンが終わったりした数年前のこと。それまでは節約して、いろいろとやりくりして教育費やローンを払って来た。家計的に言えば、教育費やローンがないその時代に戻るだけだ。

 平均支出額25万円とすると、年金が入るまでのセミリタイア期はそれを働いて稼がねばならない。夫婦で働けば112.5万円。時給1000円の仕事なら、125時間分。18時間労働×16日(128,000円)もしくは6時間労働×21日(126,000円)である。

 給与ばかりに目が行きがちだが、現役時代の働き方と大きく違うのは、責任の重さと労働時間の長さだ。どんな仕事だって責任はあるが、一般的に責任と収入は比例する。当然、時給1000円の仕事には大きな責任は求められない。たぶん、組織の中で胃の痛むような立場に居た人なら、責任の軽い、つまり気楽な仕事のありがたみがわかると思う。

 もうひとつは労働時間。現役の頃は原則8時間労働だが、残業や通勤時間を入れると1012時間も働くために時間をさかれる。生活時間を入れると自分の時間と言える時間は平日にはほとんどない。それが、月に16日労働となると週休34日。しかも職場は家の近くになるので、通勤時間はほとんどない。他はすべて自分の好きに出来る時間だ。

 私が考えるセミリタイア期の働き方の心構えは「ビールを美味しく飲むために働く」だ。(別に飲めない人は「ビール」を自分の好きなものにかえてもらって構わない。)

・まずはビールを気兼ねなく買うだけのお金を得る

・そしてビールを飲めるぐらいの健康な生活を送る

・なにより一仕事終えた後の美味しいビールを飲むため

もっといえば、家族でも友人でも同僚でも一緒にビールで乾杯できる人がいれば尚良しだ。

 ビール(発泡酒、第三のビール含む)なんて嗜好品だから買わなくてもいいのだが、それが買えるくらいの余裕のある家計=赤字にならない家計運営ができること。またお酒は健康でなければ美味しく飲めないから、規則正しくて、ある程度運動量もある仕事ならジム通いしなくても健康でいられること。そして仕事終わりのうまいビールが飲めるというのは、働くこと自体に達成感があるということ。働くことはこうした「生活の張り」をもたらしてくれる。

 セミリタイア期は本格的老後に向けての助走期間なのだが、老後の家計管理、健康管理、時間の使い方、家族との関わり方、人とのつきあい方など、人生の最後に必要で、かつ、大事なことはみんなこの時期に学ぶのである。
 

※前の記事は左の「相談員のコラム」で読めます。