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Home 相談員のコラム 相談員コラム…必ず来る未来「地震とインフレ」④

PostHeaderIcon 相談員コラム…必ず来る未来「地震とインフレ」④

 
 前回から間が開いてしまい、その間にイギリスがEUから離脱するかを問う国民投票が行われ、離脱派が勝ってしまった。これが契機となり、ナショナリズムとポピュリズムが広がり欧州や世界が大混乱するのか、それともイギリスの離脱がうまくいかないのを見て「やっぱりEUは必要だね」と雨降って地が固まるのか今はわからない。

たぶん、新首相の下で1年後ぐらいに再度の国民投票が行われ、結局EUに残留するという情けないことになりそうな気がする。中国の経済不安、アメリカ経済も堅調とは言えず、消去法で決して日本が強いわけでも景気が良いわけでもないのにズルズルと円高になっている。

だからハイパーインフレの危機は遠のいたかといえば、そうではないだろう。何故なら、日本の大借金(政府の公的債務残高1000兆円超)は全然減っていないし、国家予算の借金体質も変わっていないからだ。最近はヘリコプターマネーなんて事も言い出し、むしろアベノミクスが続けば借金はもっと増えるだろう。短期的には為替や株価は乱高下するだろうが、長いスパンで見ればやっぱり日本の大借金が破綻してハイパーインフレになると私は見ている。

 日本に住むかぎり、地震もハイパーインフレも来たら私も含め誰も無傷ではいられないだろう。だから、何かを失う覚悟とそのダメージを最小にする備えが大事なのだ。そこで、やり直しできるための財産の持ち方(ポートフォリオ)を考えてみた。もちろんお金の多寡はあるだろうが、あっても無くても何を優先させるか参考にして欲しい。

 昔から財産は「お金 土地 仕事」に分けて持てと言われてきたが、もうひとつ加えたいのが「人」だ。

 まずはお金=金融資産から。お金というとキャッシュを思い浮かべるが、実際はすべてを現金で持っている人はあまりいない(いわゆるタンス預金)。ほとんどの人が普通預金、定期預金、保険などいろんな形で持っている。形はいろいろだけど、その中にあるのはほとんどが「円」だ。日本に暮らしているから当たり前なのだが、全部のお金が円預金のみだと円が暴落したら目も当てられない。実際、みんながATMに殺到したら預金封鎖もあるかもしれない。

だからどうしても必要な最低限のお金はすぐに使える現金や預金にし、それ以外はインフレに備え分散避難させる。以下が私の考える金融資産の分散だ。

①最初に地震(病気や失業など非常時も含む)に備えすぐに使える現金(1月分の生活費ぐらい)を身近に保管する。そしてすぐに引き出せる預金で生活費の6ヶ月分を確保する。それ以外に数年後に使う予定のあるお金は定期預金にする。

②次にハイパーインフレに備え①を確保した上で、残りのお金を国内外の金融資産に分散させる。預金以外の金融資産というと「投資でしょ!怖い」と言われそうだが、収益性を求める「投資」というより、インフレに強い資産への「避難」と考えて欲しい。「卵を1つのかごに盛るな」というのは資産管理の鉄則だが、円の預金だけというのはまさに全部の卵を1つのかごに盛る行為なのだ。外貨、株(投資信託、ETF、リートなどを含む)、債権、貴金属などを自分のリスク許容度を考えながら4つぐらいのかごに分ける。しつこいようだが、ハイパーインフレというのは安全資産が「安全」でなくなる事態だから、お金を分散して避難させないと大変な事になる。

次は不動産。不動産というと一般的には自分の家のことだろう。住まいは持ち家と賃貸に分かれる。ここ数年、地震が起きて家が壊れたり、流されたりするのをテレビで目の当たりにすることが多い。特に新しい家だったりすると「ローンが沢山残っているんだろうなあ」とつい思ってしまう。それなら賃貸の方がいいかなあとも思う。しかし、賃貸にも問題がある。

まず、賃貸住宅用の住まいはどうしても費用対効果(建築費用を抑えれば回収が早い)を考えて作るのでいわゆる安普請になりがちだ。マンションでも最初から賃貸向けに作ったものと分譲マンションでは壁の厚さから違う。特に木造の賃貸アパートは地震に強くない。やっぱり丈夫な家に住みたいと思う。

もうひとつは老後になってからの賃貸住宅は厳しいということだ。現役時代は住宅ローンと賃料がどっこいどっこいなのでそんなに気にならないが、持ち家の場合、住宅ローンが終わる老後期になると固定資産税と修繕費用はかかるが住居費はあまりかからない。一方、賃貸の場合はずっと家賃を払わなければならず年金生活を家賃が圧迫する。賃料を安くするために住み替えしようとしても、高齢者になると賃貸住宅の新規契約は難しい。

 持ち家の場合、地震に強い地盤に丈夫な家を、軽いローン負担で建てればいいのだけれど、どんなに頑張っても防げない災害はやっぱりある。だから、地震国に住む以上、持ち家に対して過剰な思い入れは持つべきではないと思う。

 ここまで書いて「そんな財産無いよ」と言われそうだが、私はこれを決してお金持ち向けに書いていない。むしろ若くてお金のない人、住宅ローンや教育費を抱えて家計が厳しい人、ちょっと預金はあるけどつつましい年金暮らしの人に書いている。

 若くてお金が無ければ、万が一にそなえ、数ヶ月分の生活費をまず貯めて欲しい。住宅ローンを抱えていると頑張り屋さんほど「繰り上げ返済」してしまいがちだが、手元にいざというときのお金だけは確保して欲しい。年金生活でも預金だけで無く金融資産は分散した方が絶対いい。

地震が来ても命さえ助かり、生活再建の種金があればやり直せると思うし、ハイパーインフレが来ても分散しておけば、いっぺんに全てを失う事は無い。

 次回続きます。

※前の記事は左の「相談員のコラム」で読めます。