イラスト:鈴木ハルナ


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Home 相談員のコラム 相談員コラム… グレタさんへの返事①

PostHeaderIcon 相談員コラム… グレタさんへの返事①


 グレタさんに叱られた大人として、あれこれ考える。アメリカが悪い、特にトランプが悪い、先進国が悪い、中国だってすごく悪いとあれこれいいたくなるが、たぶん突きつけられたのは「それであなたはどうするの?」「こんなひどい、気候危機に何ができるの?」と言うことだ。


 私の中にもいろんな私が居る。先進国の一市民としての私。オーストラリアの森林火災や昨年の1519号と続いた大型台風にビビる私。気候危機で生活基盤を壊される、もしくは農地が日照りや水害で食料生産量が減り映画のマッドマックスのような弱肉強食の社会になるという近未来SF的悲観論がよぎる私、学生の頃から反原発運動に関わった私。一方FPの私は経済動向や景気、雇用もすごく気になる。また保育園の仕事もしているので目の前の1歳児さんたちの未来も憂慮する。そして63歳になり一段と寒さ暑さに弱くなり、夏場はエアコンなしでは暮らせないし、冬は床暖房や朝の洗面でのお湯に無条件に「ありがたい」と思う私。

 無名の一市民である私みたいなおばさんの中にだってCO2の増減に関していろんな立場が混在する。だから考え出すと答えが出ず、それでいて快適な暮らしも手放せず、思考停止して、ぐずぐずと明快な答えが出せないでいた。でも、壮大なテーマではあるがグレタさん世代へ誠意ある回答をしたいと思い立ち、今の私なりの解決策を書き始める。

 まず陥りがちな罠から。気候危機はCO2が増えた事が主原因だから減らした方がいい。それには諸手を挙げて賛成なのだが「でもあなたエアコン使うでしょ、冬の朝お湯で顔洗うでしょ、今さら修行僧のような暮らしできる」といわれるとまじめな人ほど黙る。黙ると肯定と見なされる。実はこのロジックが人を黙らせる巧妙な罠なのだ。

 同じ論理は反原発運動の中で散々使われた。反原発というと推進派から「原発がなくなれば日本の電気が足らなくなる」「日本の産業をつぶす気か」「反対なら電気を使うな」と言われた。1980年頃、運動仲間が「エアコン使って、反原発」というキャッチフレーズ作ったが、反対、推進両方から非難され却下となった。極論はしばしば小市民の心情に訴えかけ多くをだまらせる。でも今なら推進派の脅しが嘘だったとわかる。なぜなら東日本大震災で全ての原発が止まっても日本が大停電になることもなかったし、産業がそれで大きく停滞するということもなかった。つまり、日常の電力を使うことと、その電力を原発で作ることとはそもそも違うレベルの話なのだ。

 私は1956年生まれで、電気のある世の中に生まれ、電気を使う便利な生活し続け、今はパソコンや冷蔵庫など電気なしの生活は考えられない。もちろんエネルギーを大量消費する贅沢は望まないし、省エネは心がける、でもささやかな生活の為の電気を使うことそのものには後ろめたさを感じない。それより、自分の使うその電気がどうやってつくられ運び貯められるかが今の問題だと思うのだ。先進国の市民の甘い考えかもしれないが、地球が大破綻する事なく、CO2をなるべく出さないささやかな暮らしをどうしたらつくれるかそれが今の私の課題だ。

 パリ協定では
①平均気温上昇を2℃未満に抑える
②今世紀後半、温室効果ガスの排出量をゼロにする
③各国の目標値を決める
④適応策
⑤途上国支援
と大筋が決められた。

日本は「2030年までに温室効果ガスの排出量を2013年比で26%減。2050年までに-80%。」が目標値だ。

 まず、個人でとりあえずできる事から考える。ザックリ言って温室効果ガスの排出量の半分が民生で、そのうち半分が家電などの電力消費で、一世帯あたり250㎾だ。これを26%減らす。この10年の技術革新で家電製品の消費電力が物によっては10年前の半分なるなど激減した。照明はLEDに替え、古い家電は省電力の新製品に買い替え、再生エネルギーで発電した電力を買う。これだけでもみんながやれば-26%は可能だろう。でも、次の2050年までに温室効果ガスの排出量-80%するには産業構造など社会全体が変わらないと達成できない。それには今のままの考え方を捨てる必要がある。思いつくままに書くと

①電源を全て再生エネルギーでまかなう
②「経済は成長しなければならない」という考えを捨てる
③少子化は悪いことではないという前提に立つ
④所有を一部諦める
⑤労働減の社会の生き方を模索する

 次回はこれらの低エネルギー社会への移行について考えてみる。

 
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